キューティクルについて
ここではキューティクルの特徴と役割について説明しています。
右の図は、ヘアーが大きく3つの組織から構成されていることを示しています。
メデュラ
ヘアーの中心にあり、孔が多くあいた細胞層です。ヘアー全体の3%程度でしかなく、柔らかなたんぱく質と脂質でできています。メラニン色素を含んでいます。
コルテックス
ヘアー全体の82〜90%を占める繊維状の細長い細胞の集まりです。耐薬品性は小さく、含まれるタンパク質はシスチンやグルタミン酸といったアミノ酸が多いことが特徴です。メラニン色素も含まれています。よって、コルテックスが、ヘアーの太さ、強さ、弾力性、色調を決定しています。また、通常で11〜13%の水分を含んでいます。
キューティクル
ヘアーの一番外側にあるのがキューティクルです。ヘアーの根元から毛先に向かってウロコ状に重なっており、内側のコルテックスを保護しています。キューティクルは色素のない半透明な細胞で、健康なヘアーでは6〜8枚が密着して重なり合っています。硬いタンパク質(ケラチン)でできいるので、耐薬品性は大きいですが、摩擦に弱くもろいため、欠けたり はがれたりしやすい特徴があります。
キューティクルがはがれて減るにつれて、ヘアーつや や なめらかさが失われ、パサつきが増えてきます。また、コルテックスやメデュラのたんぱく質や水分が失われやすくなり、ヘアーのダメージは更に進みます。そして、キューティクルの枚数が2枚以下になると枝毛や切れ毛が起こりやすくなります。
ヘアーは3〜4cm伸びるのに100日もかかります。よって、根元より毛先の方がダメージを受けている回数が多くなりますから、根元から毛先に向かうにつれてキューティクルの枚数が減ってしまうことがあります。
参考図書) 化粧品辞典、日本化粧品技術者会編、丸善(2003)
ヘアケアの科学、花王生活科学研究所編、裳華房(1993)
