あるSEさんへのインタビュー

私の娘(高1)が新人SEの「はらさん」に聞いた『SEとはこんな仕事だ!』etc...

Q
 えっと、高校教師の父が、HPで職業体験談をのせているんですが、SEの情報が少ないんです。それで、よろしければそれについてお話聞かせていただきたいなぁと思いまして。あ、お嫌ならいいですケド。

A
 嫌って言うか、「私なんかでいいのかい?」って感じなんですけどね。
だってまだ1年目ですから。でもまぁ少しだけやってみますね。まとまりがないと思いますんで覚悟はよろしいでしょうか(笑)。

 「システムエンジニア」、略して「SE」。「プログラマー」と違うのは、システム開発を依頼するお客様のニーズを理解するために、話し合いを多く持つという点でしょうか。業界ではよく「セールスエンジニア」とも言われします。それだけ営業職に近いといえるでしょう。

 そんなSEの具体的なお仕事は、お客様との話し合いを重ねてニーズに応えられるようなシステムの概要(外部設計って言います)を考え、そのシステムを作るための細かな部分(内部設計って言います)をプログラマーに理解させ作らせることだと思います。

 それをこなすには、システムに関する知識はもちろんのこと、コミュニケーション能力が必要不可欠ですね。システム開発は一人ではできませんから、お客様以外にも色々な人と関わりを持たなくてはなりません。ですから、「話せない人」にはかなり辛いですね。

 私のような1年目の、しかも文系学部出身で大学時代にプログラミングなんてやったことがないようなSEができることといえば「プログラマー」的な役割が精一杯ですが、その経験を重ねていって本当のSEになっていくのだと先輩SEは言います。

 ちなみに、私の会社では文・理の比は半々、もしくは6対4だそうです。採用する際には資格&入社試験の結果を重視し、大学名・学部はほとんど気にしないそうです。あと、情報処理関連の資格は来年から急激に再編されてどんどん変わっていきます。情報処理の資格をとらないと出世は出来ません。これからはどこの会社もそうみたいですけどね、IT関連会社なら。

Q
 この間研修がしんどかったとHPでおっしゃっておられましたが、どんな感じだったのでしょうか?話していただけますか?

A
 わかりました。会社主催の研修ってやっぱりその会社の個性みたいなものがあってその会社によってやり方とか内容が若干違うかとは思いますが、うちの場合だとどうかって観点でいきますね。 じゃ、順を追ってまずは入社前から。

 入社前は主にプログラミングの基礎を自宅で学習してました。それから、内定が出たのが6月の始めだったので、それから毎月一回ずつ位集合かけられてましたね。内容はその時々によって、ただの報告会だったり、社会人マナー研修だったり。
4月に情報処理の試験があったのでそれに向けて勉強会を開いた時期もありました。

 自宅学習の方法は、プログラミング言語に関しては一人一台ラップトップ型のPCを 会社から借りて専用のCD−ROMで学習するというもの。月に一度、学習実績の入ったファイルをメールに添付して会社の研修担当者に送らなくちゃいけないんです。

 あと、コンピュータの基礎については通信教育で学習。会社が契約するので、これも月に一度自分でテストやって通信教育の会社に送らなくちゃいけなくて けっこう大変でした。当然テストの結果は会社に報告されてるし。時期が時期なだけに、卒論を抱えた人たちは特に大変そうでした。私はゼミ論だけだったのでマシだったけど。 会社に呼ばれたときは必ずスーツだったんだけど、冬物って持ってないから 雪降ってるときとか辛かったぁ(笑)。

 入社前はそんな感じです。
で、入社後ね。入社後は4月から6月まで丸々3ヶ月間が「新人研修」って言って、新入社員が全員集まって毎日毎日プログラミングについてお勉強してました。

 うちの会社ではCOBOL(コボル)っていう言語が主流(あくまで主流。全部ではない) なので、入社前の自宅学習でもCD−ROMで勉強してくるわけなんだけど、自宅のPCじゃ 開発環境がイマイチで実際に何かプログラムを組んで動かすってことが出来ないのでその3ヶ月間でみっちりプログラミングそのものを行うわけです。しかも半数以上が 文系学部出身でプログラミング未経験者(私もそう)なので、CD−ROMで解決できなかった 疑問点もここで解決させようってわけ。
 最初の2ヶ月はほとんど個人演習で、できる人はどんどん先に進みます。私は文系出身者の中では割と進みが速かったけどやっぱ大学時代に専攻してた人には全然かなわないって感じ。

 でもね、5月に入ると逆に専攻してた人たちが煮詰まりだしちゃって、6月入る頃には結構横一線でした。大学時代にプログラミングの仕組みについては学んでても、COBOLって言語が けっこうマイナーなせいもあって、文系の人でも分かりだすと結構波に乗るというか。

研修部の人たちも再三「文理は関係ない」って言ってましたし。

 6月の1ヶ月間はグループ演習でした。そこでは、5・6人が一つのチーム(想定は会社)を 作って、お客様に見立てた研修部の人たちを相手に会社ごとで一つのシステムを作っていきます。その演習には、プログラミング技術もさることながら、チームワーク・協調性を いかに養っていくかが大きな課題としてあります。報告・連絡・相談といったチーム作業になくてはならない精神を、疑似体験を通して身につけようってことなんですね。

 そのグループ演習のメンバーとはやはり他の同期とは違う連帯感が今でもあります。衝突もしましたが、今となればそれもいい思い出です。今でも社内研修は行われています(実際今日も行ってきました)。でも、それは新人研修とは違うか、先輩社員もうけるやつだから。内容はやはりプログラミング言語に関してなんだけど、そういうのだったらしょっちゅうやってますよ、社内・社外問わず。これは他の会社もそうだと思う。

 会社を選ぶときにはけっこう研修の内容って重要だと思います。SEに限らずですが。 自分が将来どんなスキルを身につけたいか、自分がどんな人になりたいかをよく考えれば、入りたい会社ややりたい仕事はおのずと分かってくると思いますよ。

 なんだかたくさん話しちゃいましたけど、これでいいかな?
分かりづらいと思うけど頑張って読んでください(汗)。

<高1の娘>
ハイ。大変参考になりました。どうもありがとうございました。


注:上記の文章は、管理人である南の娘と「はらさん」とのメールでのやりとりを対談風にアレンジしたものです。

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