センター試験の得点を20点アップさせる  「現代社会」  \(^o^)/

解法のテクニック  

 

 

 試験は実力がなければ解けない。しかし、いくら実力があっても、センター試験独特の解法のテクニックを知らなければ、後悔する結果に終わることもある。2005年の現代社会のセンターの平均点は70点であったが、70点を超えると、次の年のテストは極端に難しくなるという「法則」がある。2006年の現代社会のセンター試験は確実に難しくなる。私の予想では平均点は55点以下。今年は、「ノーベンでも点が取れる保険科目」とはならない。受験者はしっかりと対策をとって受験すること。以下、全受験生必修の解法テクニックを紹介する。

               

1.出題分野と勉強方法
 
例年、政治・経済分野60~70点、環境分野20点、青年期10~20点、という構成になっている。少なくとも、過去5年分の全問題を解いておくことが望ましい。環境問題や青年期は毎年必ず出題されており満点を取りたい。青年期では、モラトリアム、防御機制、境界人(マージナルマン)、心理的離乳、エリクソン、ルソーなどが頻出事項。国際政治・国際経済分野は正解率がガクンと低くなり得点差がつきやすいので、知識を体系的にまとめておくこと。 とくに、今年は資源・エネルギー問題人口減少社会問題にも要注意。以下、出題形式と対策を示す。

(1)基本的な知識を問うもの
 勉強の基本は、「授業(教科書)+問題集」
である。 教科書と問題集の使い方は次のようにするとよい。
@まず教科書を読んで基本的な制度や原理を「理解」する。理解というプロセスを省略して記憶しても本当の学力はつかない。 とくに入試に狙われやすいところを徹底的にやり、出る確率の低いところはとりあえず手を抜く。
A教科書の一つの章を読んだら、その直後に関連する部分の問題集をやり、理解しているかどうかを確認する。
B一つの章が終わったら、次の章を同様に繰り返す。
C教科書は簡単すぎる、分かりにくいなどの理由から、教科書も読まずにいきなり市販の参考書に手を出す人がいるが、このような人はまず不合格間違いない。なぜなら、市販の参考書は、入試にほとんど出ない細かなことまで載せすぎているからである。センター試験の問題は、教科書の範囲から出題されることを改めて強調したい。まず、基礎となる60点くらいの知識を徹底的に頭に詰め込む。最初から、市販の参考書で200点分くらいの大量の知識を頭に入れようとしても、覚えられるものではない。

D「100のあやふやな知識より10の正確な知識のほうが得点になる」 。
 現代社会は70点くらいまではすぐ取れるようになるが、90点以上とるのは難しい。とりあえず目標として80点取れるようにする。

(2)思考力を問うもの
 
資料問題やデータを解読させる問題形式で出題される。一般的にこのタイプの問題は難易度は高くない。したがって、正解率も高い。落ち着いて読解していけば必ず解け る。ただしやたらと時間がかかるものが多い 。

(3)時事的な内容を問うもの
 
今、新聞の紙面をにぎわしている内容が時事問題として出題される。対策としては資料集の「テーマ学習」に目を通しておくのがいちばん手っ取り早い。日ごろから新聞を読んだり、テレビのニュースを見たり、イミダスなどで調べる習慣をつけておく。常に時代の流れに常に敏感であること。ただし、毎年7月頃には問題はできており、それ以降の新しい時事問題は出題されない。

 

2.時間配分
 
60分で約40問。1問平均1分半である。しかし、資料・データ型の問題の中には、1問3分4分かかるものもあるから、1問にかけられる時間はせいぜい1分余りである。大問ごとの時間配分を最初に決めておくとよい。1問の配点はおおむね2点と3点である。

 

3.解法のテクニック
(1)リード文はサッと読み流す。
 ほとんどの設問はリード文に関係なく正解できる。
作問者の力量はリード文の格調の高さで分かる。しかし、出題者には申し訳ないが、どんなに格調の高いリード文でも、限られた時間の中では熟読している暇はない。

(2)教科書に載っていないことは、正解ではないことが多い。
  
次の問題を見ていただきたい(2005年追試問題)。

問 国際会議機関に関する記述として、適当でないものを、次の@〜Cのうちから一つ選べ。
@IMF(国際通貨基金)は、経常収支赤字により流動性不足に陥った国に無条件
 で融資を行うことで、当該国の債務返済を円滑化する機能を有する。
AIBRD(国際復興開発銀行)は、開発途上国に対し低い金利で長期資金の貸付
 を行うことで、当該国の経済発展に寄与する機能を有する。
BFBRD(欧州復興開発銀行)は、旧ソ連・東欧諸国に対し長期の投資及び貸付
 を行うことで、当該国の市場経済への移行を支援する機能を有する。
CADB(アジア開発銀行)は、アジア・低併用地域の開発途上国の経済開発に必
 要な投融資を行うことで、当該国の経済発展に寄与する機能を有する。

                                          正解は@
 IMFは、加盟国に融資する際、融資と引きかえに、その国に対してさまざまな経済政策上の「注文」をつける。決して無条件に融資するわけではない。典型的な事例は1997年のアジア通貨危機の際に見られた。 したがって、正解は@となる。本設問は、こうしたアジア通貨危機に対する理解が正しくなされているかどうかを問うたものと考えられる。
 しかし、この問題を見て、BのFBRD(欧州復興開発銀行)や、CのADS(アジア開発銀行)という言葉を初めて聞いた人も多かったのではないか。これは、作問者が問題づくりの「ネタ」に困って、苦し紛れに作った設問と考えられる。たとえ教科書に載っていない問題を出題しても、正解に関係なければ高校現場から批判されることもい。したがって、ダミーの文章作りに困った作問者は、しばしば教科書に載っていない時事的な細かな問題を作成する。
 ところが、受験勉強をする高校生の中には、こうした学習指導要領を逸脱した細かな問題を見て、「そんなことまで勉強しなければならないのか」と思って、(時には先生も知らないようなことを)一生懸命勉強したりする。時間の無駄と言うほかない。日本の将来のために、こういうくだらない出題は控えていただきたい。もっと、勉強しなければならない基本的なことはいっぱいある。
 センター試験問題はたとえ教科書を超えた問題であっても、基本さえわかっていれば解けるように作られている。教科書に載っていない設問の多くはダミーであると疑ってよい。作問する側から言えば、ダミーの文章を作るのは大変である。そこで、ダミーの文章には「どうでもよい些末な時事問題」をあてがうことが少なくない。ときには、意味不明の全くデタラメの文章が出されることもある。こんなデタラメの文章を読まされる受験生こそ「いい面の皮」というほかない。

(3)間違い探しに走りすぎない。
 
「次の@〜C中から正しいものを選べ」という問題で、例えばCが正解だとする。この場合多くの受験生は、@〜Bがなぜ間違いであるかを必死になって考える。しかし、そうしたやり方は あまりお薦めできない。なぜなら、作問者はダミーとなる文をでっち上げるのに困りはて、やたらと難しい問題を作ったり、ときには全く意味のないデタラメな文章を作ることが多いからである。とくに、予備校の作る模擬試験にこの手の文章が多い。だから、どこが間違いかを探すことは多くの場合無意味と思って良い。要するに、正解さえ分かればよいのである。 「間違い探し」に無駄な時間をかけすぎないようにしたい。

(4)時代の流れや出題意図を考えると、正解できる問題が多い。
 
出題者は社会的関心が高く、また影響が大きいも問題ほど「受験生にも知っておいて欲しい」と願う。したがって、社会的に今一番深刻な問題が出題される。常に新聞に目を通しておき、今解決を迫られている社会問題が何かについてアンテナを張っておく。設問の中で、一番マスコミに騒がれたのはどれか。 そうした観点から考えると、正解を発見できる場合が多い。
 
年金、医療、財政赤字、財政投融資などは、経済分野の中でも頻出問題であり、ポイントをまとめておきたい。

(5)時間配分を間違えない。
 
自信のない問題は、印をつけておき後回しにする。もし、一つの問題にあまりに時間がかかりすぎるようであれば、その問題は捨てて後回しにする。1問落としても、せいぜいマイナス3点である。解ける問題を確実に解く。それが80点突破の秘訣 である。 とくにグラフ・統計資料問題解答に時間を要するものが多いので、他の問題を早くやり、十分な時間を残しておきたい。

(6)その他のテクニック
   
・「〜の傾向がある」といった場合、例外をひとつ見つける。
   ・極端なものに目をつける。
   ・選択肢の中で、確実にわかったものから決定していく。
   ・マークの塗りつぶしは、1個ずつ、または大問ごとに行うのが原則。
   ・常識を働かせておかしいと思われるものは間違い。
   ・「適当でないもの」を選ぶときは、正しい選択肢には「正」をつけていくと
    勘違いを防ぐことができる。
   ・ほかの設問の文中にヒントが書かれていることもある。
   ・論理的に考えておかしいと思われるものは間違い。
   ・重要な数値は日頃から注意を払って、意識的に記憶にとどめる。
   ・「現代社会」の問題のバックには、地理・歴史も入っている。
    たとえ知識がなくても、さまざまな角度から考えて正解を見つけ出す。

 以上のことを、本当は過去問を取り上げながら説明したいのだが、ここではポイントを紹介するにとどめる。岸和田高校の皆さんには、いずれ授業または講習という形で具体的にレクチャーしたい。その他の皆さんには・・・・いつか本になるかも(笑)

Drawn By Reiko Minagawa

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