串団子を恐れるな!
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教員になりたての頃、教育委員会主催の研修の場で、倫理専門のある指導主事の方が次のように言われた。「倫理の授業では、年間に10人くらいの思想家を教えれば十分だ。」 また、世界史専門のある指導主事は、
と助言された。
2.二通りの方法 教育の仕方には二通りある。
人間には悪い心と良い心がある。古来、性悪説(荀子)と性善説(孟子)の対立が有名であるが、もちろん実際の教育に当たっては悪い面を早めに克服し、いい面を伸ばすようにすることは言うまでもない。教員を観察していると、その先生が基本的にどちらの立場で教えているかが見えてきておもしろい。
3.私の理想
私はどちらかというと、ルソー・モデルに近い人間観で授業をしている。徹底して教材を精選し、本質的部分だけを教えるようにしている。時には本質的すぎて、教科書に書いてない背後にある考え方だけを教えて終わることもある。要は、生徒が「おもしろい」と感じてくれて、自分で勉強してくれるようになればそれでいいのである。そのためには、教えすぎて嫌いにさせては何にもならない。 これまでたくさんの研修を受けてきたが、そのほとんどは記憶に残っていない。しかし、「串団子を恐れるな」と言う言葉だけは脳みそにぐさっと突き刺さって、今も忘れることができない。
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