現地に足を運ぶ

 

 

1.自分の目で確かめる

 笑い話がある。

 『象について」という論文を課されたところ、フランス人とイギリス人は早速動物園で象を観察し、各々、『象の恋愛』『象飼育の収益性』という論文を書いた。ドイツ人は動物園ではなく図書館に行って万巻の書を読み、『象の本質』という論文を書いた。
 日本人も図書館に行って万巻の書を読み、『ドイツにおける象本質論の系譜』という論文を書いたという。(長尾龍一、『哲学入門』)

 明治以降の日本の学問がヨーロッパの移入に追われてきたためか、上のような笑い話が笑い話ですまない現実がある。なるべく現地に足を運び、自分の目で確かめ、教材づくりをしたい。インターネットでいろんな情報が無料で手にはいるようになった今日、自分の目で確かめるということが以前にもまして重要になっている。
 本当に大切な情報は、「無料」では手に入らないと知るべきである。

 

 

2.印象に残ったところ

 イスラエル、ルーブル美術館、大英博物館、コロッセウム、アッピア街道、バチカン、パルテノン神殿、紫禁城、天安門広場、雲崗の石仏、万里の長城、廬溝橋、ホーチミン市、クチ、ライフル銃体験、メコン川、北朝鮮との国境、 等々

 沖縄の米軍基地、東大阪の中小企業、リバティおおさか、大阪のコリアタウン、
芦屋市の高級住宅街(六麓荘)、富山県の散村、百瀬側の扇状地、水俣、
阪神大震災現場、雲仙普賢岳火砕流現場、、阿蘇山のカルデラ、高千穂神社(宮崎県)、各地の産業廃棄物現場 等々

 数え上げればきりがない。訪問地の写真はパネル化され、私の貴重な教材になっている。

 見ると聞くとでは大違いということがよくある。たとえば、ヨルダン川は行ってみると、川幅が10〜20メートルほどの小さな川だった。意外だった。また、サンピエトロ寺院の大きさには圧倒された(バチカン1 、バチカン2)。実際に自分の目で見て初めて、こんなばかでかいものを作ったローマ法王の権力の大きさを知った。また、その資金を集めるために免罪符を売ったことも納得できた。

 生徒は体験を語るとよく聞く。現地に足を運んで得られる情報は、本を100冊読んでも得られないものが多い。

 

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