テストの受け方

2007年05月13日

 世の中にはさまざまなテストがある。定期考査をはじめ、入学試験、就職試験、昇任試験、各種の資格試験・・・・などなど。まさに人の一生は、試験との格闘でもある。もうすぐ高校では中間考査が始まる。そこで今日はテスト の受け方について一言。

 私は常日頃、生徒に対して、定期考査の前は勉強するなと言い続けている。逆説的に聞こえるかも知れないが、目先の点数や順位ばかりを気にして、「本物の学力」を身につけるという本来の目的を忘れてしまっている生徒があまりに多いからである。

 テストが終わったとたんに頭の中がDeleteされてしまうような勉強をいくら積み重ねても、大学入試を突破するような学力とはなりにくい。求められるのは、2年たっても5年たっても記憶として残るような「長期記憶」としての知識を身につけることである。そうした知識は、一夜漬けではなく、毎日こつこつと(少なくとも3時間くらいは)勉強して初めて身に付くものである。
 
 もちろん小テストを受ける場合も同じである。小テストが行われる日の朝になって慌てて頭に詰め込んでいる姿をよく見かける。しかし、テストが終わったとたんに忘れてしまうようでは、たとえ良い点数を取ったとしてもそれは「見せかけの学力」にすぎない。

 本物の学力は「長期記憶」に蓄えられた知識だけをいうのだ。小テストを永久知識を獲得するための機会ととらえ、「覚えきるんだ」という強い決意で利用したいものである。

 もうすぐ中間試験である。点数や順位を少しでも上げることを目的としてテストを受けるか、それとも本物の学力を身につける機会としてテストを受けるか。同じようにテストを受けるにしても、両者の間には雲泥の差がある。

 「テストをやれば学力が伸びる」というのは、多くの生徒にとって幻想でしかない(ように私には思われる)。テストを行う教員もこのことについては常に注意を払う必要がある。
 

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