生涯所得  

2007年8月27日

 
 

 平均的サラリーマンの生涯所得はどのくらいか? 平均年収700万円として40年間働いて2億8000万円。したがって、多くのサラリーマンの平均生涯所得は約2億円から3億円くらいである。かりに3億円とすると、1万円札にして3メートルの高さになる。

 では、定年退職するとき、そのうちのいくらくらい残せるか。
まず、生活するのに必要な金額を列挙してみよう。

  税金・社会保障費    6000万円(収入の約20%が天引き)
  生活費         1億2000万円(年300万円×40年)
  住宅購入費       5000万円
  生命保険        1000万円(毎月2万円余り×12×40年)
  子育て費用       4000万円(一人につき2000万円)


 これで2億8000万円である。生涯所得3億円としても、差し引き2000万円しか残らない。もしそれ以下なら(ほとんどの人がそうだと思うが)、全く残らないか、又はもっと切りつめなければならない。
 


どこを切りつめるか。
 
たとえば住宅購入費5000万円は少しぜいたくではないかと思うかもしれない。しかし、銀行から借金をして買えば利子も含めた支払い総額は最初に借りた金額の2倍近くになるから、住宅購入費5000万円といっても、実際に買える住宅の値段は2500万円程度である。だから、そんなにぜいたくというわけではない。
 子どもを大学に行かせるのを諦めるか、そもそも子どもを生まないという選択肢もないではない。少子化が進む背景には、子育て費用がかかりすぎるからだという指摘にも一理ありそうだ。まあ、一般的には生活費を切りつめるしかない。

 サラリーマンが定年退職を迎えるとき、1億円以上の金融資産(預金や株など)を持っているリッチな人は全体の2.8%である。これに対して、1000万円未満の人は53.6%である(2005年12月、日経新聞調べ)。

     「年金をもらう頃には法変わる」(読み人知らず)

 年金に対する国民の期待は大きい。年金問題をきちんと処理できなければ、自民党政権はつぶれるかも知れない。
 
 

南英世の息抜きエッセーに戻る

トップメニューに戻る