スカートの長さ


 2007年01月20日


 スカートの長さを1センチでも短くすることを認めれば、世の女性達はやがてみんなヌードになって歩くことになるかもしれないので、たとえ1センチたりとも短くすることは許すべきでない、とする考え方がある。

 もちろん、現実にそういうことはあり得ない。それどころか、流行がしばらく続けば、今度は逆に長くすることが流行り出す。短くなったり長くなったり・・・。ちょうどネクタイの幅が広くなったり細くなったりするのと似ている。

 人間には2種類ある。目立ちたい人と、目立つことをいやがる人である。目立ちたいという欲望が強い人は、他人と違ったことをしたり、他人に差をつけることに無上の喜びを見いだす。みんなが普通の長さのスカートをはいているときに、わざと短いスカートをはいてみる。
 ミニスカートが流行り出し、やがて爆発的に流行する。そうすると今度は、目立ちたくない人も追随してスカートを短くする。かくして世はミニスカートの全盛期を迎える。

 ところが、そうなると「目立ちたがり屋」が不満を抱く。目立たなくなるからだ。そこで、ミニスカートは「もう古い」とか「ダサイ」とか理由をつけて、今度はスカートを長くする。

 もちろんその背景に、メーカーが仕掛け人となって積極的に流行を作り出すこともある。不景気になれば生地をたくさん使ってもらうためにロングにして、好景気にはミニにするといったことは常套手段だ。こうして流行が作り出され、スカートの長さは短くなったり長くなったりする。

 スカートの流行のような周期性を持つものは循環型といわれる。これに対して、一度作り出された流行がそのまま定着してしまう場合もあり、これは一般化型とよばれる。ジーンズ、Tシャツがこの例に当たる。また、せっかく流行しても一時的なブームに終わり、すぐすたれてしまうものもある。こうした流行は衰退型とよばれ、たまごっちや大半の流行歌がこの部類にはいる。かつて「団子三兄弟」という歌が流行ったが、「クシ団子 賞味期間は 3ヶ月」(笑)だった。
 

南英世の息抜きエッセーに戻る

トップメニューに戻る