論文試験の採点

  2001年7月14日

 

 毎回、定期考査の時期になると憂鬱になる。採点地獄に見舞われるからだ。高校生の定期考査に、「1問=100点、字数制限なし」の論文試験を課すようになってもう 20年以上がすぎた。 採点が大変だから、そろそろやめようかなと思うこともあるが、生徒の学力をつけるためには、やはりこういうタイプの試験が欠かせないとの思いから、今も続けている。

 些末なことはどうでもよい。意味も分からないまま、教科書のゴシックで書かれた用語だけ覚えて、テストで満点を取ったとしても、それで本当の学力がついたといえるのか。「真っ白の答案用紙に、小学生にでも分かるようにやさしく説明できて、初めて本当に分かったと言えるのではないか」。そうした思いは、昔も今も変わらない。

 採点基準はどのようにしているか?
私が授業中に教えたことを、教えられた範囲内でいくらきちんと書いても「せいぜい80点止まり」を原則としている。授業は学習のための単なるきっかけでしかない。授業で習ったことを元に、自分で新聞を読んだり本を読んだりして、どれだけ考えるようになったか。そこがポイントである。

 10年に1度くらい満点の答案が出る。生徒には、「私を感動させたら満点をつける」といっている。今までに2枚くらいつけたか。

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