家を持つリスク
2008年1月6日
家を持つリスク
家を持つか持たないか。これは55年体制における自民党と社会党の政策の違いでもある。自民党は持ち家政策を、社会党は公共住宅の充実を主張した。結局、自民党の主張する持ち家政策が推進され、社会党の政策は住宅都市整備公団や住宅供給公社という形で、自民党の政策を補完することとなった。
1990年までは適度のインフレのもとで、家を持つメリットのほうがはるかに大きかった。
ところが、バブル崩壊後、家を持つことが価格の下落という脅威にさらされることとなった。家を買えばその人の社会的ステータスはあがるが、その一方で、デフレや火災、地震といったリスクも心配しなければならなくなったのだ。ようやくデフレが収束したかと思ったら、今度は地震への不安が高まっている。

地震の怖さ
最近、都心部におけるタワーマンションの人気が高まっているが、実は、私が購入したマンションも、44階建て、高さ143メートルのタワーマンションである(写真上)。大阪駅まで歩いて10分あまりの大変便利な場所にある。しかし、ただ一つ心配なことは地震が起きた場合どうなるかという問題である。もちろん、免震構造であるから、通常の地震はほとんど心配がない。問題は、長周期地震が起きた場合である。
長周期地震の怖さは、実験するとよく分かる。
下敷きをビルに見たてて、下敷きの下のほうを持って「左右に」「小刻みに」「3〜4センチ」「激しく」揺らす。すると下敷き全体が小刻みに激しく揺れるが、てっぺん部分はあまり揺れない。これが短期周期の地震である。
今度は、下敷きをゆっくり揺らす。そう、ウチワをゆっくり扇ぐように。すると、下敷きは(てっぺんもを含めて)全体が大きく左右に揺れる。これが長期周期型の地震である。専門家によると、50階建て、200bの超高層ビルの場合、固有周期は約5秒となり、東南海、南海地震の際に予想される強い揺れの周期(3〜6秒)に一致する可能性があるという。強い揺れと固有周期が一致すると、「共振」といって、ビルは一番大きく揺れる。50階建てビルの最上階では、片方向に最大2メートル、往復4メートルもの横揺れをする可能性があるという。専門家の多くは、超高層ビルが倒壊することはなくても、中にいる人たちが大きな被害を受ける可能性を指摘している。
いつ起きる?
南海地震は90年〜150年周期で発生している。最近600年間では、
1361年、1498年、1605年、1707年、1854年、1946年、
にそれぞれ起きている。
過去の周期から想像すると、次はたぶん2050年前後か?
専門家は30年以内に起きる確率が30%程度、50年以内に起きる確率が80〜90%程度と予測する。30年後だったら、そのころ私が生きているかどうかは微妙・・・。50年後には確実にこの世にはいない(笑)。もしそれ以前に長期周期型地震が発生して、マンションが被害を受けたら、・・・・、諦める(笑)。
昨今の政治情勢をみていると、地震で壊れるより、日本が再び戦争を始めて、空襲にやられて破壊される確率のほうが高いかも知れない。
ルミナリエ
先日、ルミナリエを初めて見た。今や、神戸の年末の風物詩となった感がある。平日は20万人、休日は50万人が訪れるという。宵闇の3時間か4時間のあいだに、狭いエリアに人が集中するのであるから、その混雑ぶりはすさまじい。私が行った日は平日であったが、それでも押すな押すなの状態であった。
ルミナリエは、阪神淡路大震災(1995年)で犠牲になった人を鎮魂するために始められた。死者6433人。会場にはイルミネーションが美しく輝き、荘厳なレクイエムが流れていた。
ただ、せっかくの催しも、「押すな押すなの大盛況」では鎮魂どころではない。まるで、初詣に出かけて、境内の前で参拝の順番を待つ人の群れのようである。ルミナリエの精神はもう風化しているのでは? というのが率直な感想だった。来年からは、1月17日に静かに鎮魂しようと思った。
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