「紅白」の視聴率はなぜ低下する

 

 2007年01月15日

 

 今年の紅白歌合戦の視聴率は過去最低であったという。かつては80%を誇った化け物番組の視聴率はなぜここまで低落したのか。最大の理由は、みんなで口ずさめる共通の歌がなくなったということであろう。

昔は、娯楽が少なかった。ラジオから流れてくる「流行歌」を大人も子どもも歌っていた。私などは、春日八郎の「おとみさん」という歌の歌詞を全く意味も分からず歌っていた。「いきなくろべー、みこしのまーつに」という歌詞を、かっこいい黒兵衛さんという人が、お神輿に乗って待っていた、などと思っていた(笑)。それでも覚えられるのだから子どもの記憶力とはすごいものだ。そして子どもも年寄りも、みんなが一つの曲を共通に口ずさみ楽しんだ。

 ところが、現代ではそうはいかぬ。今の新しい曲はテンポが早い上にメロディーも不自然で私のような年輩の人間にはとても歌えない。一方年輩の人が歌う「演歌」は、テンポがかったるい上に内容も不倫の歌ばかりで、若い人は見向きもしない。テレビに出てくる演歌歌手が昔流行った年寄りばかりである事を見れば、演歌が若い人からいかに嫌われているかは明らかである。

 結局、年齢や階層の違いによって、音楽の好みが細分化され、みんなで楽しめる歌がなくなってしまったのだ。50年も100年も歌い継がれ、小さい子どもも大人もそろって歌える歌がどうして生まれなくなってしまったのだろうか。

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