国際化恐るべし!
2007年8月27日
理論は常に現実の後追いでしかない。このことを今回のサブプライムショックで改めて思い知った。
普通、不景気の時に中央銀行が金利を引き下げれば、国内経済は回復する。しかし、日本が1999年2月から2006年7月までゼロ金利政策をとり、ジャブジャブお金をあふれ続けさせたにもかかわらず、景気はなかなかよくならなかった。不思議だった。原因は、それほど企業の投資意欲が冷え込んでいるせいだとばかり思っていた。
ところが、今回のサブプライム問題でアメリカ株が暴落し、もっと大きな原因があることが分かった。日本の銀行から借りたお金が日本国内で使われないで、そのお金をアメリカなどで運用され、アメリカをはじめとする世界のインフレ(バブル)の原因の一つになっていたのだ。
うかつだった。全く気がつかなかった。
金融緩和をすればインフレが起こるのは日本国内に限定されるという思いこみがあった。しかし、国際化が進んだ現代では、日本の政策が世界的なインフレの原因になりうるのだ。
1997年に起きた「アジア通貨危機」の時もそうだったが、国際化が進むことによって、これまで想像も出来なかったことが起きる。国際化はいいことばかりではない。

(写真は日銀の金庫に保管されている1万円札の束 同行ホームページより)
|