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気配りを教える
日本では電車の中で居眠りをする人が多い。中には口をぽっかり開けて寝ている人もいる。外国にはあまり見られない光景らしい。働き過ぎて疲れているのか、それとも日本が平和な証拠か。ネコが大きな口を開けてあくびをしているとき、口の中に手を突っ込むと、あわてて口を閉じる。そのとき絶対に人の手をかまない。電車の中で口をぽっかり開けている人を見ると、おもわず同じことをしたい衝動に駆られる(まだしたことはないが・・・)。 ところで、せっかく気持ちよく寝ているのに、その人の隣の座席に「ドスン」と座り、起こしてしまっても平然としている人を見かけることがある。相手を気づかう気持ちのかけらもない。優しさはいったいどこへ消えてしまったのか、と思う。 ある人が言っていた。「アメリカでは西海岸と東海岸とでは4時間の時差がある。だから電話をするときは常に相手の時間を気づかわなければならない。ところが、日本には時差がない。だから、相手を気づかう気持ちがなかなか育ちにくいのだ」と。なるほど、そんな見方もあるのか。
相手の立場に立って考えてみることは社会生活の基本だ。ちょっとした気配りをどこで教えたらいいのか。家庭だ、学校だなどと責任を転嫁して争っている場合ではない。家庭に教える力がなければ、学校で教えるしかない。しかし、生徒は授業は真剣に聞くものだと思っているが、生活指導に関しては真剣に聞こうとしない。特に聞いてほしいと思う生徒ほど聞こうとしない。どういう工夫をすれば効果があるのだろうか。 |