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解説書の落とし穴 2007年02月22日 みんなが知っていて誰も読まなくなった本を「古典」という。経済学の分野で言えば『国富論』しかり、『資本論』しかり、『雇用・利子・及び貨幣の一般理論』しかりである。そんなとき便利なのが、解説書である。解説書を読めば、ポイントが分かりやすくかかれてあり、一応一通りの知識が身につく。 しかし、解説書には思わぬ落とし穴もある。多くの場合、解説書は現在の学会の通説に基づいて書かれているが、読者にその本の読み方の固定観念を植え付けてしまう。良い本というものは、読者により、また時代により新しく発見される何かを持っている。解説書はそうした何かを発見する機会を奪ってしまう可能性がある。
解説書ばかりを渡り歩くのではなく、ある程度勉強が進んだら、たとえ歯が立たなくても原文にあたり、著者の語りかけてくる苦悩の言葉に耳を澄ませることが重要である。社会人になったら、なかなか1冊の本を半年も1年も書けて読む時間がない。学生時代にこそ、こうした古典をじっくり読んでおきたい。
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