できぬ約束はしない
2007年03月16日
日本社会では、古くから「和をもって尊し」とする精神が重視される。会議でも自己主張をひかえ、場の空気を読み「阿吽の呼吸」で以心伝心、採決をせず「全会一致」で決まる。そうした手法で「和」を保ち、表面的には同僚と仲良くニコニコし、帰り道に酒場で憂さ晴らし・・・というのがよくある姿である。
そうした風土を持つ日本社会では、「NO」ということにはついつい及び腰になる。「NO」といえば相手との和が乱されるからだ。だから「できないことをできない」と、なかなか言わない。
しかし、それがしばしば誤解を引き起こす。やんわり否定したつもりが、時には「YES」と受け取られ、後でトラブルが起きたりもする。和も大切だが、できないことはできないときっぱり言うべきである。私はどちらかというと優柔不断だから、対立を避けようとしてその場しのぎの返事をするという悪い癖がある。以前、それで手痛い目にあった経験がある。それ以来、言いにくいことでも、ズバリ言うように心がけている。
ただし、上司から仕事を頼まれたときは、絶対断らないようにしたい。「できません」などというと、「決定権を持つのは私だ、あんたじゃない」と虎の尾を踏むことになる。まずは、「はい、やります」と肯定しておいて、「ただし、期限までには難しいですね」とやんわり切り出す。そうすれば「それなら応援を出すよ」という具合に話がつながる。
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