仰げば尊し

2007年03月01日

 今日は岸和田高校の卒業式だった。式の中で十数年ぶりに「仰げば尊し」が歌われた。最近は仰げば尊しを歌う学校は少なくなっているかも知れない。

 10年以上も前、前任校で「仰げば尊し斉唱」といわれ、無意識のうちに生徒と一緒に大きな声で歌い始め、

「あおげばー、とおーとしー、
 わがーしのー・・・・」
と、
ここで初めて「これは先生が歌ってはいけないんだ」って気が付いたという失敗談がある(汗)。

 はたして「仰げば尊し、わが師の恩」と言われるほどの教育ができたのかと、久しぶりに生徒の歌を聞きながら自責の念に駆られた。確かに、一生懸命教育に当たってきたし、時には家庭を犠牲にしてでも仕事に時間を割いてきた。しかし、すべての生徒に満足してもらえるほどのことができたという自信はない。

 この歌を歌うかどうかについては賛否両論ある。しかし、自らを反省する機会として卒業式にこの歌を歌ってもらうのも悪くはないかも知れないとも思う。
 あるいは、もっと積極的に、戦後失われた学校の権威を取り戻し、この歌に恥じない教育を行うことを決意する機会として「仰げば尊し」を復活させることにはそれなりの意味があるのかも知れない。 歌を聴きながら、さまざまな思いが脳裏を横切った。

南英世の息抜きエッセーに戻る

トップメニューに戻る