|
アイコンタクト 2007年03月13日 岸和田高校では、春休み期間を利用して、希望者を集めてY予備校のサテライン授業をやっている。(ちなみにK塾の同様のシステムはサテライト授業という)。予備校の有名講師の授業DVDをテレビ画面から流し、生徒が自主的にテキストを勉強するというスタイルである。もちろん有料だ。朝から夕方まで、3日間に渡って、多くの生徒が熱心に取り組んだ。 サテライン授業がどういうものか、私も授業風景をのぞいてみた。生徒の様子を知りたかったこともあるし、予備校の有名講師の授業がどんなものであるかを知りたかったこともある。 教室に入ってみると、普段われわれがやっている授業と何か雰囲気が違う。しばらくして、何が違うのか分かった。サテライン授業の場合、淡々と授業がすすんでいくのだが、「先生が生徒の目を見て喋る」という一番基本的なことができないのだ。だから臨機応変・当意即妙の「会話」が成り立たない。生徒の質問に対して「待ってました」とばかり答えて、生徒をぐいぐい授業に引きずり込んでいくということができないのだ。 本来の授業とは教師と生徒の間のある種の化学反応みたいなものである。先生の説明によって生徒の知識が増え、世の中の見方が変わっていく。授業とはそうしたものである、と思う。 ところが、サテライン授業の場合コミュニケーションが双方向ではなく、一方通行なのだ(最も、普段教室で行われている授業にも、そういう授業はあるが・・・)。 私は生徒に「授業は目で聴け」とよくいう。なかには「先生、どうやって目で聴くんですか」と茶化す生徒もいるが、そういう生徒も、実は私の目を見ながら茶化している。
言葉の力も偉大だが、目が語りかける力はもっと偉大である。海辺にたたずむ恋人同士は言葉を交わさなくても、互いの目を見つめ合うだけで十分なコミュニケーションとなる。アイコンタクトの重要性はいくら強調してもしすぎることはない。
|