「超!簡単エスペラント講座 J〜N」


Jこれまでの復習【文法】

 エスペラントでは、学校で諸外国語を勉強した時に苦労させられた、例外(例えば、英国語の場合なら、不規則動詞の過去形 《go → went》とか、複数形の特殊な作り方《foot → feet》、など。よくご存知のように期末や中間試験の問題はこんなのを中心に作られます!!!)が生じないように工夫がこらされています。これまでに、覚えたそういったいくつかの工夫、あるいはルール(いわゆる、「文法」)を以下にまとめてみました。実は、エスペラントには16の主要な文法規則があります。あるいは、16しかない、といってもいいでしょう。すでに、そのうちの10個あまりをすでに簡単に説明しています。「エッ!」と思われるでしょうね。そんなわけで、ここで復習。

〔1〕定冠詞は la 。(冠詞の使い方は他の言語と同じ。冠詞の使用がむずかしいと思う人は、最初のうちは使わなくてもよい。なお、不定冠詞はない)

〔2〕名詞の語尾は -o, 複数の語尾は -j 。格は主格と目的格だけがある。目的格は主格の後ろに -n をつけて表す。(目的格のことを対格ということもあります)

〔3〕形容詞の語尾は -a 。名詞と同じように複数語尾 -j, 目的格語尾 -n をとる。比較級は pli, 最上級は plej で表す。比較のときに接続詞 ol を使う。(「ウチのわんこは...」で、最上級を使ってみました。比較の例文はまだです)

〔4〕基本数詞として unu, du, tri を覚えました。残りの基本数詞は kvar (4), kvin (5), ses (6), sep (7), ok (8), naŭ (9)…読みは(ナウ)、 dek (10), cent (100), mil (1,000)。数詞は複数語尾や目的格語尾をとりません。

〔5〕代名詞は次のとおりです。 mi (私), vi (あなた), li (彼)。ついでにまだ出てこなかった、ŝi (彼女), ĝi (それ), ni (われわれ、私達), vi (あなたがた)…2人称の単数と複数は同じ vi 。 ili (彼ら、彼女ら、それら)。ちなみに、英国語の勉強で丸暗記した I - my - me,  you - your - you  は、エスペラントでは、所有格(〜の)、目的格(〜を)として、それぞれ -a, -n をつければよいので mi - mia - min,   vi - via - vin  となって、暗記する必要がありません。

〔6〕動詞は人称や数によって変化しません。現在時制は -as, 過去時制は -is, 未来時制は -os, 条件法(仮定法)は -us, 命令法は -u, 不定法(辞書に載っている形--原形、基本形--でもある)は -i 。それで、例えば次のようになります。 go - went - gone,  see - saw - seen など、一生懸命に丸暗記をしたのは何だったんだろうと...
 Mi amis vin.  (私はあなたを愛していた)
 Mi amas vin.  (私はあなたを愛しています)
 Mi amos vin.  (私はあなたを愛するだろう)
 Mi amus vin.  (私はあなたを愛していただろうに)
 Amu min.    (私を愛してください)

〔7〕副詞の語尾は -e 。比較級、最上級は形容詞の場合と同じです。

〔8〕すべての単語は書いてあるとおりに読みます。辞書を引いて発音を調べるなどということは、必要ありません。エスペラントの辞書には、そもそも発音記号の表記がありません。

〔9〕アクセントは後ろから2番目の音節におきます。

〔10〕名詞と冠詞の最後の母音を省略し、’で、置き換えることができます。

K【単語帳】(L〜Nまでの単語も含む)
 -ad   継続、くりかえし続けることを意味する接尾語
  silentado  黙り続けること、沈黙。
 al   〜へ。〜の方へ。(前置詞)
 alia   別の。他の。
 ami   〜を愛する。〜が好きだ。
  aminda  可愛い。
 amiko   友達。友人。
 ankaŭ   〜もまた。(副詞)
 atendi   待つ。
 biero   ビール。
 bela   美しい。きれい。
 blanka  白い。
 boji   吠える。
  bojema  吠えたがりの。
 bona   よい。優れた。好ましい。
 cent   100。
 ĉi   近い関係を示す副詞。
  ĉi mateno  今朝。
 ĉiam  いつも。
 ĉio   すべてのもの(事)。(代名詞)
 ĉu   〜か?(副詞)
 dek   10。
 denove   再び。
 devi    〜しなければならない。
 deziri   〜したい。
 dolĉa  甘い。
 dormi   眠る。
 du    2。ふたつ。
 ebria   (酒に、喜びに)酔った。
 -ec    本質、特性などを示す接尾語
  amikeco  友情。
 -eg   大きい、ことを示す接尾語
  deziregi  とても強く望む。
 el-   〜しとおす、の意味を与える接頭語
  elteni  耐える。
 -em    〜したがる、という意味を付け加える接尾語。
 en    〜の中の(前置詞)。
 esperi   希望する。
 farti   (よい、わるい)健康状態である。
 fermi   閉じる。
 fidela   忠実な。
 filmo    映画。
 flugi   飛ぶ。
 forta   強い。
 freneza  狂った。
 gaja   陽気な。楽しい。
 gratuli   〜に喜びを言う。〜に祝いを述べる。
 ĝis   〜まで。
 havi   持つ。
 hejmpaĝo  ホームページ。 (参考: hejmo 家。家庭。+ paĝo 頁。)
 hundo   犬。
 -iĝ    (他動詞につけて自動詞にする接尾語)〜になる。
  ripetiĝi    繰り返される。
 -ig     (自動詞につけて他動詞にする接尾語)〜させる。
  feliĉigi    幸せにする。
  devigi    強制する。
  frenezigi    狂わせる。
 ili    彼らは。彼女らは。それらは。
 -in    女性を示す接尾語。
  virino   女性。
  amikino   女友達。
 -j     …複数形の語尾。
 jam    すでに。
 jes    はい。(間投詞)
 kafo    コーヒー。
 kaj    そして。
 kara   親愛な。かわいい。大切な。
 kato   猫。
 ke    〜ということを。(英国語の that に相当する接続詞)
 kia    何と(感嘆文で)。どのような(疑問文で)。
 kial   なぜ。
 kiel   どのように。
 kiso   キッス。
 kiu    だれ。どれ。(関係詞として)〜するところの。
 komputilo  コンピューター。
 konfeso   告白。
  amkonfeso   愛の告白。
 koro   こころ。心臓。
  korsopiro  恋しい想い。
 kruela   残酷な。
 kvar    4。
 kvin    5。
 la    その(定冠詞)。
 larmo   涙。
 letero   手紙。
 li     彼は。
 mal-    反対の意味を表す単語を作るための接頭語。
  malami   きらう。憎む。
  malamiko  敵。かたき。
  malbela   汚い。醜い。
  malproksima 遠い。
 mateno   朝。午前中。
 meriti   値する。
 mi     私は。僕は。
 mil     1,000。
 mondo   世界。
 naŭ    9。
 ne     (間投詞)いいえ。(副詞)否定の意味を示す。
 nigra   黒い。
 nokto   夜。
 ok     8。
 okulo   目。
 peli    追いつめる。
 pensi   考える。
 plej   一番の(最上級を作るための副詞)。
 plu   さらに。ひきつづき。(副詞)
 povi   (〜することが)できる。
 pri   〜について。(前置詞)
 proksima  近い。
 re-   (再び、繰り返す、戻す、などを表す接頭語)
  revido  再見。
 revi    夢みる。
 ripeti   繰り返す。
 rozo   バラ。
 sakeo   お酒。
 saluto   あいさつ。
 sana   丈夫な。健康な。
 se    もし〜なら。(接続詞)
 sen   (前置詞)〜のない。(接頭語として)〜のない、の意味を示す。
  sendorma   眠れない。不眠の。
 sep    7。
 ses    6。
 silento   静寂。沈黙。
   sonĝo  夢。
 sopiri   恋しがる。あこがれる。
 sveni    気絶する。
 ŝi    彼女は。
 tago   日。昼。日中。
 tiel    そのように。
 tiu    その。
 trakti   扱う。
 trankvila  静かな。安心した。
 tre    とても。大変に。
 tri   3。みっつ。
 turmenti  苦しめる。
 unu   1。ひとつ。
 vero    真実。
 vespero   ゆうべ。晩。
 vi   あなたは。君は。あなたがたは…単数、複数同形。
 vidi   〜を見る。
 vino   ワイン。
 viro   男性。
 voli   欲する。

Lウチのわんこは世界一?…とても便利な Ĉu ...?

 日本語では、「ウチのわんこは世界一です」の文末に「か」をつけることによって、疑問文にします。「ウチのわんこは世界一ですか」と。エスペラントでも同じような単語 ĉu (発音はチュ)があります。

 Mia hundo estas la plej bela en la mondo. ⇒ Ĉu mia hundo estas la plej bela en la mondo?

 ĉu は大体、文頭に置くのが普通ですが、文末に置かれることもあります。そうなると日本語と同じ疑問文の作り方となりますね。さて、返事はどうしましょう。「そうだ」と思うなら、

 Jes, via hundo estas la plej bela.

 「いや、あんな醜い犬はいない」と思うなら、

 Ne, via hundo ne estas la plej bela.

 となります。jes は、肯定の意味の間投詞。文頭の ne は、否定の間投詞、文中の動詞の近くにある ne は否定の副詞です。発音はそれぞれ、(イエス)と(ネ)です。

M「もうかりまっか?(ボチボチでんなあ)」

 Saluton! Kiel vi fartas?
     Dankon tre bone, kaj vi?
 Ankaŭ mi estas sana, dankon.

 正確に訳すと、「やあ、どのようにおすごしですか?」
             「ありがとう、とても好調です。君は?」
          「私も丈夫にしています、ありがとう」
と、なります。普段、顔をあわせたときにかわす挨拶です。 farti …(よい・悪い)健康状態である という、面白い動詞がエスペラントにはあって、それを日常の挨拶として決まり文句のように使います。しかし、かなりきちっとした言い回しなので、親しい間柄では以下のように言ったりします。
 (Ĉu vi) fartas bone?
 Fartas bone, ĉu?

N最後に「恋文」を一通、応用問題として。 (よろしかったらあなたの訳例を下記まで)

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