「超!簡単エスペラント講座 E〜I」



E好きなものをいくつか

 Mi amas komputilon.
 Mi amas kafon.
 Mi amas bieron kaj vinon.
 Vi amas sakeon.
 Ŝi amas rozon.
 Li amas filmon.

 「パソコン大好き」、「コーヒーを愛してやみません」など、意味の見当がつきますよね。長めの単語のアクセントの位置にご注意ください。「アクセントはうしろから2番目の母音」という、@で覚えていただいたルールを思い出してください。(コンプティーロン)、(ビエーロン)と発音します。

 ヴィーノは「ワイン」です。サケーオは「お酒」です。日本語の単語がエスペラントに取り入れられたものです。他にトフーオ「豆腐」、ウメーオ「梅」など日本語由来の単語があります。

 「なぜ、サケーオなどと、オ が余分にくっつくの?」「いい質問ですね。それは、エスペラントでは名詞は -o で終わる、別の言い方をすれば名詞の語尾は -o というルールがあるからです」

 五行目は(シ・アーマス・ローゾン)で、「彼女はバラが好きです」といった意味です。Ŝ は sh の発音となります。

 六行目は「彼は映画が好きです」です。本当は Mi amas filmon. としたかったのですが(実際、そうなのですから。最近見たのでは、やはり「千と千尋...」。おっと、脱線)。「彼」という代名詞を覚えていただきたくて、やむおえず。

Fウチのわんこは世界一

 Mi tre amas vian hejmpaĝon.
 Via hejmpaĝo estas tre bela.
 Kia bela hejmpaĝo!
 Kia aminda kato!
 Mia hundo estas la plej aminda en la mondo.

 それぞれ「私、あなたのホームページとっても好きです」、「あなたのホームページ、大変きれいです」、「なんて美しいホームページなのでしょう」、「なんて可愛らしい猫でしょう」、「ウチのわんこは世界一(可愛い)!」です。

 念のため発音は以下のとおり。
(ミ・トレ・アーマス・ヴィーアン・ヘイムパージョン)
(ヴィア・ヘイムパージョ・エスタス・トレ・ベーラ)
(キーア・ベーラ・ヘイムパージョ!)
(キーア・アミンダ・カート!)
(ミーア・フンド・エスタス・ラ・プレイ・アミンダ・エン・ラ・モンド)

 発音、なんと簡単なことでしょう。ローマ字読みをすればいいのですから。実はエスペラントの辞書では、英語の辞書のように単語のすぐ後に発音記号が書いてある、というようなことはありません。そもそもそんな必要はないのです。日本語やスペイン語やドイツ語の辞書も単語の後に発音記号が書いてある、などということはありません。字母を覚えれば発音できるからです。別な言い方をすると、これらの言葉は発音記号で書いてあると言ってもいいからです。また、「英語コンプレックス」が弱まりましたねぇ。

 新しい単語で、重要なものをいくつか解説します。
tre   は「大変、とても」の意味のです。「とても」をつけたい単語の近くにおきます。
via   「あなたの」に相当します。mi, li, ŝi, に -a をつけると「私の」、「彼の」...になります。
estas   「〜です」に相当します。英語の be-動詞、と称するものと同じ役割をします。
kia   本来は「どのような」という疑問詞ですが、英語の how に相当し、感嘆文を作るときにも使えます。
la plej   「一番、最高に」に相当します。
en    「の中で」に相当する前置詞。
la   「その、例の」と言った意味を持つ、定冠詞です。冠詞は日本語にはありませんので慣れるまで、ちょと面倒です。

G複数の語尾 j 「わんこ達は...」

 Miaj hundoj estas tre gajaj kaj bojemaj.
 Mi havas unu grandan katon kaj du malgrandajn katojn.
 Unu estas blanka kaj la aliaj estas nigraj.
 Kiaj amindaj katoj ili estas!

 まず、j の発音。 j は、「ヤ」行の音を表す子音です。前項で plej を、(プレイ)と発音したのはそのためです。したがって、一行目は(ミーアイ・フンドイ・エスタス・トレ・ガーヤイ・カイ・ボエーマイ)となります。二行目の最後の方は(マルグランダイン・カートイン)となります。

 ここで、名詞のうしろに -j をつけて、その名詞の複数形をつくる、という、新しいルールを覚えましょう。エスペラントでは、名詞の語尾が -o で終わっているため、名詞の複数形は -oj となります。名詞につられて、それにくっついている形容詞にもこの語尾がつくことになります。ですから、(ミーアイ・フンドイ)です。

 ご承知のように、英語では -s をつけたり -es をつけたり、あるいは単複同形だったり、不規則な形だったりします。民族語の良いところです。ちなみに、日本語では名詞の複数形はありません。したがって、最初の文は「ウチのわんこ達は...」などと「〜達、〜ども」で、原文の複数形を訳します。

 gaja  「陽気な、やんちゃな、愉快な」といったいみです。
 bojema  「吠えたがり」の意味です。
 granda  「大きい」に相当。
 malgranda  「小さい」。エスペラントでは、接頭語、接尾語がよく整備されています。接頭語 mal- は、くっつけた単語の反対の意味の単語を作ります。したがって、「大きい」→「小さい」。このルールのおかげで、この手の単語を覚える労力が半減します。

 これまでに覚えた単語にこれを応用してみましょう。
 amas → malamas (マルアーマス)「きらい」
 aminda → malaminda (マルアミンダ)「にくたらしい」
 bela → malbela (マルベーラ)「みにくい、汚い」
 Mi malamas viajn tri malbelajn hundojn.  「私、あなたのみっともない三匹のわんこ達、きらいよっ」

 unu  「一、ひとつ」。   du  「ニ、ふたつ」。「三、みっつ」は  tri
 blanka  「白い」。発音は、イングリット・バーグマンとハンフリート・ボガート主演の欧州名画、『カサ・ブランカ』のブランカ。ちなみに『カサ』はフランス語で「家」だそうです。

 nigra  「黒い」。
 alia  (アリーア)「別の」。『エイリアン』と同じところに由来する単語です。
 ili  「彼らは、彼女らは、それらは」。三人称複数の代名詞です。

H『遥かな友に』

  《Al amiko malproksima》

 Se en vespero dolĉe bela dormas ĉio en trankvil'
 de l' amikeco plej fidela al vi flugas korsopir'.
 Do, bonan nokton, mia kara, ankaŭ en ĉi- vesper'.
 Do, bonan nokton, kara, sonĝe mi revidos vin. 

 静かなよふけに いつもいつも
 思い出すのは おまえのこと
 おやすみ安らかに たどれ夢路
 おやすみ楽しく 今宵もまた

 磯部 とし(テキスト文書ではこの漢字、でません)作詞・作曲の60〜70年代にヒットしたフォークソングです。エスペラントへの訳詩は小西 岳。ボニー・ジャックスが歌ってヒットさせた、とても美しい曲ですがご存知でしょうか?ご存知でしたらエスペラントで歌ってみてください。二行目は(デ・ラ・ミケーツォ・プレイ・フィデーラ)(アル・ヴィ・フルーガス・コルソピール)です。

 amiko  (アミーコ)「友、友人」。 したがって、amikoj 「友人達」。 malamiko (マルアミーコ)「敵、かたき」。

 -ec は、抽象名詞を作る接尾語です。だから、amikeco  「友情」となります。
 例:bela → beleco (ベレーツォ)「美」。 aminda → amindeco (アミンデーツォ)「かわいらしさ」。

 ところで、-c- の発音は、英国語の -ts- と同じですので、(アミケーツォ)と読むことになります。小生のハンドルネーム、 pacon も、(パーツォン)と読んでください。パーツォは、「平和」、したがって パーツォンは「平和を!」です。このところ、インド・パキスタンの関係もおかしくなってきて心配です。

 malproksima  (マルプロクシーマ)「遠い、遥かな」。 したがって proksima  は、mal- がついていないので「近い」。 

 dolĉe  (ドルチェ)「甘く」。 語尾を -e に変えると「副詞」(動詞、形容詞を修飾するのがその役目)になる、という、また新しいルールを覚えましょう。では復習。 dolĉa とすると、「甘い」という形容詞(語尾が -a)が作れます。

 したがって、四行目の sonĝe は、sonĝo (ソンジョ)「夢」という名詞に -e をつけて副詞、「夢で」が作られたことが分かります。この副詞は、後に来る動詞の revidos 「再見する(また会う)でしょう」を修飾しています。これも、また新しいルールですが、この単語の語尾 -os は、未来形の語尾です。今までの語尾 -as (estas, amas) は、現在形の語尾でした。

 flugas (フルーガス)「飛ぶ」。
 dormas  (ドルマス)「寝ている」で、ともに動詞の現在形。だから、「ウチのわんこ達は寝ている」は、Miaj hundoj dormas.   Leonoj dormas.  『ライオンは寝ている』というアメリカン・ポップスが以前はやりました(こんないい曲を、若い人は知らない!)。 

 chio (チィーオ)「すべてのもの、万物」。 dolĉe と ĉio に含まれる Ĉ の発音は -ch- 。^ がついていない C の場合は -ts- で発音し、例えば、パーツォンとなる、ということはちょっと前に覚えたばかりです。

 en  「〜の中に」という意味の前置詞。
 trankvil' (トランクヴィール)= trankvilo (トランクヴィーロ)「落ち着き、静けさ、平静、安心」。 ' を使って、語尾の母音を一つ省略することが出来ます。これもルールの一つです。これを使うことによって、詩を作るときになどに、音節の数を調整することができます。ここの場合では、原曲の楽譜の音符の数に合わせる必要があったと思われます。

 fidela  「忠実な」。
 korsopir' ⇒ korsopiro = koro 「心」+ sopiro 「あこがれ」⇒ 「心からのあこがれ、深い思い」。

 kara  (カーラ)「親愛なる、大切な」。やっと、このHで、取り上げたかった単語にたどりつきました。 'mia kara' 英国語の my darling 日本語では MoonMoonさんの「あんさんが、いっちゃんめっちゃ好きやねん」に相当。

 bonan nokton  すでに、@で取り上げましたね。それでは、「おやすみなさい(ボーナン・ノクトン)。夢でまた会いましょう(ソンジェ・ミ・レヴィードス・ヴィン)」。

I「いよいよ W杯」

 Finfine venas la tempo de la Monda Pokalo.
 Ludu bone, japanaj piedpilkistoj, gajnu la pokalon!

 いよいよ W杯の時がやってきた。
 日本のサッカー選手たち、一生懸命戦って、カップを手にして!

 (フィンフィーネ・ヴェーナス・ラ・テンポ・デ・モンダ・ポカーロ)
 (ルードゥー・ボーネ・ヤパーナイ・ピエドピルキストイ・カイ・ガイヌ・ラ・ポカーロン!)

 finfine  語尾の -e から分かるように副詞で、「とうとう、ついに、いよいよ」の意。次に来る動詞 venas 「来る」を修飾します。

 tempo  「時、時間」。

 de  前のHにも出ていたのですが、説明しませんでした。Hでは「〜から」の意味の前置詞。ここでは「〜の」の意味の前置詞。英国語の of と同じ使い方で、「(後ろにある名詞)の(前にある名詞)」。

 ludu  ludas 「遊ぶ、演技する」という動詞の命令形。また、新しいルール、『命令形の語尾は -u 』。例: Amu miajn hundojn!  (アームー・ミアイン・フンドイン!)「ウチのわんこを好きになって!」。

 japanaj  「日本の」。 japanio (ヤパニーオ)「日本、日本国」の語尾を -a に変えて形容詞としたもの。後ろに来る名詞が複数なので、複数の語尾もつける。それで発音は(ヤパーナイ)。

 piedpilkistoj  「サッカー選手」。 piedo (ピエード)「足」+ pilko (ピルコ)「球、ボール」+ 〜isto 「(職業として)従事している人」、と三つの成分からなる単語。エスペラントでは合成語が発達しているので、その分、単語を覚える労力が少なくて済みます。

 gajnu  gajnas (ガイナス)「手に入れる、儲ける」という意味の動詞の命令形です。ついでに新しい単語を一つ、二つ。 mono (モーノ)「お金」。「金(きん)」は oro 。で、Gajnu monon! と叱咤激励されて... 


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