「超!簡単エスペラント講座 @〜D」
(付図:エスペラントの字母)


@日常のあいさつ

 Bonan matenon!
 Bonan tagon!
 Bonan vesperon!
 Bonan nokton!

  発音はローマ字読みで結構です。アクセントはいつもうしろから二番目の母音に置きます。ですから、一行目は、ボーナン・マテーノンと読み(発音し)ます。

  ご想像どうり、朝(マテーノ)、昼(ターゴ)、夕方(ヴェスペーロ)、夜(ノクト)のあいさつです。ボーナは「良い、美しい」という意味の形容詞です。

  ボーナン・ノクトンは「おやすみなさい」の意味で使われますが、「さようなら」の意味でも使われます。すなわち、夜も更けてから別れ際にこう言われれば、自然に、そういうニュアンスになりますよね。誰かに耳元でやさしくボーナン・ノクトンと言われたいものですね。

A日常のあいさつ(2)

 Saluton!

  直訳すると「挨拶(サルート)を!」となります。イタリア語の「チャオ!」、米国語の「ハイ!」に相当します。遠くにいる友人に呼びかけたり、廊下で知っている人とすれ違ったりする時に使います。サルートンに続けて、いつものおしゃべりに入っていったりします。

B日常のあいさつ(3)

 Gratulon!
 Koran dankon!
 Ĝis revido!

 さて、掲示板で色つきで大書されている、グラトゥーロン!ですが(一番初めにお使いになったのは MoonMoon 先生です、私を責めないでください)、「(成功に対する)よろこび」にあたる(グラトゥーロ)、という名詞に -n をつけたものです。したがって、「おめでとう!(よろこびを!)」です。

 二行目は「心からの」(コーラ)という形容詞と、「感謝」(ダンコ)と言う名詞に、ともに -n (これまでの挨拶のすべてに語尾としてついていましたが、日本語の助詞の「〜を」に相当します)をつけたものです。難しい言い方で恐縮ですが、エスペラントでは、形容詞も格支配を受けて、名詞に合わせ -n をつけます。

 三行目は(ジス・レヴィード)と発音し、「さようなら」として使われます。「チャオ!」の感じで、短く「ジス!」と省略して言い合ったりします。ジス は前置詞で、「〜まで」という意味。レヴィードは(再び<レ>、会うこと<ヴィード>、すなわち) 「再見」(こんな変な日本語なぁーい!これは中国語では?)と言う意味です。

 Ĝ は G の上に^がついています。^がついていれば、-gh- で、ついていなければ、-g- と読まれます(発音されます)。それで、この場合は、<ジス>、^がついていなければ<ギス>です。

 下図に、エスペラントで使われる 28 の字母を示しました。このうち、6 文字が字上符つきです。この工夫で、おのおのの字母が一つだけの音を持ち(一つだけの音で発音され)、逆に言うと、一つの音は一つの字母をあらわす、すなわち、「一字一音、一音一字」のルールが成り立つことになります。文章が発音記号で書いてあると考えてよい、という理由です。

 言い方をかえると、読み方が分からないエスペラントの単語は存在しない、ということになります。発音を問う試験、アクセントの位置(復習:後ろから二番目の母音)を問う試験がエスペラントの世界ではありえないことになります。

 なお、現在、インターネット上でのエスペラント文のやり取りでは、これらの字上符つきの文字が使いづらいので、発音に似せたGhでつづる、あるいはG^、Gxなどとするといった代用法で書かれます。

 タイプライターでの字母の配置も示しましたが、これははいくつかあるソフトのうちの一つが採用しているのもです。エスペラントでは使わない Q W X Y のキーを利用して字上符つきの字母をワンタッチで打つことができます。



Cアイ・ラブ・ユーはどう言う?

 Mi amas vin.

 です。ミ は 「私」。アーマス は 「愛している、好きです」。ヴィン は 「あなたを」です。ここの -n は例の助詞の -n 。したがって ヴィ(vi) は、「あなた」です。さっしの良い方は、「じゃあ、Vi amas min. と言えば、あなたは私を好きなんだ。となる、と」「そのとおり!」

Dアイ・ラブ・ユーはどう言う?(2)

 Mi vin amas.
 Vin mi amas.
 Amas mi vin.

 このどれもが「あなたが好きです」という風に相手に伝わります。

 一行目のは日本語と同じ語順(私は あなたが 好きだ)ですね。三つの文のうちでは、「私こそが」という強調になります。

 二行目は「(他人でなく)あなたを」という強調、三行目は「(からかっているんではなくて、本当に)好きなんだ」といったニュアンスになります。

 英国語の I love you. では、語順を変えると文法的に間違いになります。ご自分で試してみてください。目的語は動詞のうしろに置く、という規則を変えられないからです。エスペラントでは、目的語に -n をつけるという工夫で、語順を変えても意味が変わらないのです。

 語順を変えられるという点では、助詞を使って目的語を決める日本語も同じ利点を持っています。「私はあなたが好きです」でも「あなたを私は好きです」でも「好きなんです、私はあなたを」でもいいですよね。英国語に対するコンプレックスが少しはなくなりましたか?

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