ライン

最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (99)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

Unumane (Johan Hammond Rosbach)

『片手で』  (ヨハン・ハモンド・ロスバッハ)


(20.7 x 14.5 x 0.9 cm: pp 126: 1991 年刊行)

Unuvorte
*それぞれにハンディキャップを背負った一人の女性と、三人の若者をめぐる物語。簡潔な文体は詩的でさえある。


読書メモ
*表紙はごらんのように写真であり、ヘルゲ・B・ロスバッハ作とある。また、スト−リーに合った挿絵がそれぞれの場所に4枚挿入され、ヘルゲ・B・スカンルンド作となっている。これまでのロスバッハ作品のような著者自身の手でかかれたものではない。ヘルゲという名前の頭の良い少年が「緑のドレス」に出てくる。この人たちと何か関係があるのだろうか?

*今年(2004年)の林間学校で峰氏に薦められた本。ロスバッハさんの簡潔で的確な文章で、ストーリーは波乱に満ちた見事な展開を見せる。登場人物それぞれのキャラクターも私には大変に魅力的で、共感を抱きながら至福の時間を過ごした。ロスバッハさんの本を、手に入る物は全部読んでみようと決めた。ついでながら、KLEG の図書カタログにある「片手のピアニストを描く」という本書の紹介文は少しまずい。

*物語にはいる最初の章「理由」の前に、ベートーヴェンの言葉が引用されている。拙訳した。
  不幸のさなかでさえ私がくじけなかったのは、私の性格のゆえである。
  私が自殺で生涯を終えなかったのは、私の芸術の次にそれが第2番目にあったからである。
   …ルートウィヒ・ファン・ベートーヴェン

*次項で紹介したように、全体は5部からなっていて、各部に短い詩のようなタイトルがついた章が並べられている。ロスバッハ作品は「たき火の跡」しか、まだ読んでいなかったので、読みはじめたとき、本書はそれと同じで短編作品集かと思った。このタイトルのつけ方は、以後に紹介する「緑のドレス」「運命の婚約者」ですでに行われたやり方だ、ということが後になって分かった。







* tralegis: 2004. 10. 17.


部と章のタイトル

 理由
 新聞の音楽批評欄

「ボルンホルムの目」
 ディクトゥス
 ベネディクテ
 ダニエル
 新聞記者
 クリスチアンショ
 アレクサンダー
 ボルンホルムからの手紙
 額
 天使
 ライバル
 道徳
 スパイス
 現実と夢想
 むち
 赤ん坊
 耳男
 美
 コペンハーゲン
 ボルンホルムの目
 相続
 ポートレート
 愛とは何か?
 目で愛すること

「こわされたヴァイオリン」
 シーザー
 生涯
 ポピュラーな
 理想的な女性
 レイフ
 クレオパトラ
 孤独
 カード遊び
 勝ちと負け
 クレオパトラの死
 ボルンホルム島で
 指
 城跡での会合

「陶器の鈴」
 手をつないで
 驚き
 鍵穴
 難しい質問
 秘密の書類
 大学からの返事
 ずるい罠
 ハンディキャップ
 罪
 障害を分担
 ローランドはなぜ笑っているのか
 ショック
 ボルンホルム島
 アンドロメダ

「スズメバチ」
 ルイジ
 スズメバチと蝶
 ツェリーニ
 ロモーリ家
 ポートレート
 ピレーでの出会い

「成功と失敗」
 鈴
 ボルンホルムからコリントへ
 ルイジとコル
 ザイダ
 祝福
 怪獣
 コンサートの前
 可哀想な少年
 ツェリーニとウィットゲンシュタイン
 短い手紙
 走り去る
 祖父
 蝶
 最後の夜
 ザイダは待たなければならない
 悲しきワルツ
 電報
 塔

解説と語い  






(2004. 10. 1-. 最初の書き込み。)

 

1冊前に戻る   「エスペラント図書」のリスト、へ
メール アイコン
メール
トップ アイコン
トップ

ライン