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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (47)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

Interkona mateno  (Sten Johansson)


(21.0 x 14.6 x 0.3 cm: pp 52: 1996 年刊行)

Unuvorte
*ステンさんの舞台劇、4作品。


読書メモ
*「夢、そして練習(revo kaj ekzerco)」と題して、ステンさんはまえがきでこの脚本集を書いた理由を述べている。分別のある読者は劇作など読まないことを知っているが、セリフと情景描写だけでどれぐらい面白いものが書けるか練習のつもりで挑戦してみたこと、万一、誰かがカセットテープにでも吹き込んでくれないかな、という夢を抱いて書いた、夢を持つことで、日常生活の憂さを忘れることができる、と。

*脚本は、エスペラントの会話を勉強するのにとても良いと、私は考えている。ステンさんのような達者なエスペラントの使い手によって書かれたこの本は、最上の会話教本ではないか。池田エスペラント会の人たちが「狂言」を関西大会で毎回上演しているが、間違いなくその努力が演者たちのエスペラントに影響している。同じように、何人かでこの本のセリフを暗記してエスペラントの集まりで演じてみたら、その人たちは格段に会話が上手くなるのではないか。

*例えば、
 "Mi preferus ne diri!" Stultulo! Kiu mi estas? Ĉu mi estas via patrino aŭ ne? … el "Nepo benita"
 (「言わない方がいい」だって。お馬鹿さん。私を誰だと思っているの。私は、あなたの母親ですよ」)などといった、何でもないけど見事なセリフが一杯つまっている。

*脚本として、感情の露出をセリフで精一杯に表現する(それが役者さんの演技でさらに誇張されるのだが)、というステンさんの「練習」は上手くいったとおもう。私は、エスペラントの表現力にあらためて感心したのだから。

* tralegis: 2003.5. 5.


4作品のタイトルとあらすじ
*「出会いの朝」(Interkona mateno)…一幕物。エスペラントの世界大会では、開会式が開かれる前日の夜に、インテルコーナ・ヴェスペーロ(出会いの夕べ)が催される。そこで知り合った、ジェニファーとマテオ。朝食を届けにきたルーム・サーヴィスが、部屋をノックするシーンで幕を開ける(上の表紙写真を見てください)。こんな会話がある。
 -Ĉu vi ne scias, kion signifas UK?
 -UK? Universala...
 -Tute ne, tute ne! Ĝi signifas -- Uzu Kondomon!

*「祝福された孫」(Nepo benita):1996年のUEAの文芸コンクールで3位…ラジオあるいはカセットテープ用とあり、したがって効果音のみで、舞台の情景が書かれていない。出演者はカルマー夫妻とその息子フレッド、アロペウス夫妻とその娘ニナの6人。アロペウス家へ招待されたフレッドから、父親の名前を聞きだしたアロペウス夫人は、急に気分が悪くなって...途中で答えがわかってしまうから、3位に甘んじたのだろうか。でも、会話の文章はとても自然である。

*「救命ボート」(Savboato):1992年のコンクールで2位…一幕物。救命ボートで西欧への脱出を図った3人。舞台は真夜中の海、救命ボート乗った3人が、ユラユラゆれている。一人はいばって命令ばかりしている男。別の一人は、言葉が通じないから弾圧されたのだ、「ソピラント(sopiranto)」という、共通語を作らなくてはと考えている男、この人のセリフはなかなか良い。三人目は、逃亡が成功したら料理を学ぼうと思っている男...

*「音の手紙」(Sonletero)…一幕物。アパートの一室。左側にドア。ドアの郵便物受け口からこぼれた郵便物が散らばっている。鍵を開けて男が一人入ってくる。テレビをつけ、冷蔵庫からビールを取り出し、飲みながら郵便物の見る。録音テープを送ってきたのがある。別れた妻からのものだった...



 

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