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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (24)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

Libera ekflugo  (Sylla Chaves)


(21.0 x 14.0 x 0.9 cm: pp 167: 1986 年刊行)

Unuvorte
*ブラジルの明るい雰囲気の中に基本単語が網羅されており、種々のエピソードも楽しめる教科書。


読書メモ
*製本技術が良くないのか、背表紙のノリが乾いてしまったのか、読み進むうちにページがバラバラとはずれてきたのは残念。

*挿絵がふんだんにあり、知らない単語も絵を見れば分かることがあり、初心者はこの点でも楽しめると思う。シラ・チェバスさんは「エスペラント絵辞典」も著していて、同じ挿絵が使われているところがある。しかし、「絵辞典」では動物の名前だけなのに、こちらの本では動物名が出てくる四行詩になっていたりする。

*初級(elementa)、中級(meza)、上級(supera)の三部に分かれている。初級のテキストは三つのドラマ、「大会にて」、「彼らの名前は?」、「牢獄にて」からなり、すべてセリフである。そして単語リストがあり、アカデミーのバーザ・ラディカーロ、コンタクトのファツィーラ・ヴォルト、イクス・ザグレブの頻度表にそって、各単語のそれぞれのレベルが併記されている。

*この初級レベルで、'simsalabim' という単語が、手品で帽子からウサギを出す時の呪文の言葉として使われている。「牢獄にて」は「岩窟王」を思わせるお話だが未完のようで読後、不満が残る。

*中級は「私たちのところへ来た新しい友達」、「テオドーロの人生における一日」、「クイズとお楽しみの頁」からなり、ここにも単語リストがある。北半球からやってきたフィリーポが語るチェコでおきたナチス・ドイツによる Lidice 村の皆殺し事件や、カルロ(シラ・チェバスさんの分身にちがいない)さんのエスペラント授業風景、そこでの卒業生が話す「言葉を使わない言語(silenta lingvo)」--体に出てしまう心の中の気持ちのことだが--、なども面白い。

*「お楽しみの頁」には、8月13日金曜日を消してしまう方法(日付変更線を利用する)、潮が満ちてくると、突然、半島が小島になってしまうマニカ海のサン・ミカエル山(la Manika Maro ĉirkaŭ la monto San-Mikelo: これはどうやら世界遺産として有名な、フランスにあるモン・サン・ミッシェルとその湾のことらしい) など、好奇心をそそる話がいくつか紹介される。エスペラントを勉強しながら物知りになれる?

*上級は上述の「(絵入りの四行詩による)小動物、大動物、見掛けの悪い動物」、その他に「テオドーロの蜜月」、「小さな花束」、「忘れられない経験」からなり、ここでも単語リストがある。教科書なのに、新婚さん達の「エーッ!」というシーンも出てくる。南半球のおおらかさ?

*テオドーロとヘレナがパウロ博士の別荘で蜜月を過ごすうちに、図書室で見つけた本としてアプトン・シンクレアの「ジャングル」と、エドワード・ベラミの「過去を見つめながら」の二冊が、当時のルーズベルト大統領も関心を持って読んでいたというエピソードとともに紹介される。これらの本が20世紀初頭のアメリカでは常時見られた、行過ぎた資本主義の罪悪を告発したものであることを、私は教えられた。

*「小さな花束」では、ブラジルの詩人達の作品が13編紹介される。「忘れられない経験」では、シラ・チェバスさんのエスペラントへの思いが語られる。

* tralegis: 12.31. 2002



 

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