*トーゴーランドの Koffi さんの作品です。TOTO とFAFA という仲良しの二人のいとこが主人公の童話です。
*以下に、登場人物の名前を挙げておきます。アフリカのお話を読む機会があまりないので、名前そのものが、私にはとても新鮮です。お話に出てくる固有名詞を並べるだけで、お話の内容が少し想像されます。
MINU:黒猫の名前
FATOMA:頭が狂っている男の人。こういう人も地域で一緒に生活していて、童話に出てくるのが自然でよい。
DIRETE:校長先生。ムチを持って校門の前に立っている。
AFO:おじいさん。
EVEKO: AFO おじいさんの友人。お酒好き。
LASO: TOTO のお父さん。
BOLA: FAFA のお父さん。
PENU: TOTO のお母さん。
TONGE: FAFA のお母さん。
*葬式の後で出されるお酒が目当てで、葬儀には遠くからも関係者が全員出席するという風習が、面白おかしく語られる。そこで出されるお酒は、sodabi というラム酒を蒸留したもので、相当強いお酒らしい。みんなこのお酒が大好き。
* maizuno(トウモロコシ粉)という単語を注で説明している。-un- (〜粉)という非公式の接尾語を提唱。'faruno(穀粉)de' という意味で。
*けんかしては、すぐにまた仲良くなる子供たちには、大人たちも「子供という種族(la infana raso)は!」と、お手上げだが、この La infana raso というセリフは、W. Auld さんの同名の詩集を踏まえているにちがいない。こうして、エスペラント文化が豊かになってゆく。時間ができたらこの Auld さんの作品も読みたい。どういう意味合いで Koffi さんがここで使ったかも知りたいから。
*この童話の前に、「エスペラントの血」という題で、Koffi さんの息子の Dzifa 君が、ハンス・ベッカーさんやクロード・ピロンさんの協力で、スイスで心臓病の手術を受け、救われたことに対する感謝の一文が載せられている。
*Koffi さんの奥さんは、息子さんの手術が成功したと Koffi さんから聞かされて「私の息子の周りには、なんという温かい人たちが取り巻いていることでしょう。あなたのしているエスペラントは、人間を愛する人たちの仕事です。Dzafi は「エスペラントの血」を持つでしょう。私の名前でも、皆さんにお礼を言ってください」と言います。
* tralegis: 11.25. 2002
冒頭の導入部(enkonduko) と題された箇所を訳してみると...
*トトとファファは同い年です。友達だと言うばかりでなく、いとこ同士です。ひとりの子のお父さんと、もうひとりの子のお母さんが兄弟なのです。二人が住んでいる家は、離れていたのですが、小さな村だったので一日に何度も会うことができました。
*子供ですから、勿論遊ぶために何度も会うのです。まだ6歳ですから、学校なんて大嫌いです。二人とも学校よりも道端のほうが好きなのです。両親の誰もが、学校へ行きなさいなんて言いません。というのは、おじいさんのアフォがいつも「子供たちを十分遊ばせなさい」と言うからです。
*だから、大きな庭があるアフォさんの家は、トトとファファの一番の遊び場でした。そして、おじいさんの黒猫のミヌは、まるでトトとファファの叔父さんのようでした。
*...突然、その黒猫がいなくなりました。