
| 最近読んだ「エスペラント図書」のリスト |
Amparolo - novelaro (István Nemere)

全15編:タイトルと簡単な内容
# 夜のノロ鹿たち(Kapreoloj en la nokto) … ヴィクターは絵描き。街の喧騒を逃れ山の中の古い家で絵を描きながら犬と暮らしている。クリスマスの日、近くの道路でタイヤが雪にとられ行き場がなくなった母娘に出会う...
# 小さな奇跡(Mirakletoj) … ヴェネチア。カンパニーレ(鐘塔)が長い影を落としている。少年と少女はこの二日間を夢見てきた。「トウモロコシを買って!」少女は記念にハトに囲まれた写真を撮ってもらおうと思う。車椅子に乗った老人が広場にやってくる。二人に目を留める...
# 告知(La sciigo) … 山の上に若者夫婦が住んでいる。アダムとイブだ。イブの両親が夏の別荘として持っていたものだが、都会に職がなくなり始め、彼らはここへやってきたのだ。ここには土地があり仕事は一杯ある...。春になった。アダムが暖炉で燃やす薪をとりに物置小屋へ行くと年老いた浮浪者がいた。
# Viola(ヴィオラ) … すらっとして美人のヴィオラは17歳。太陽は輝き、野原はニワトコが咲き乱れ、風が花の香りを運んでくる。森の古い城跡で男が待っている。一ヶ月前にこの村にやってきたその男は建築現場で監督をしている... Antaŭ horo forlasis la vilaĝon knabino, kaj nun revenis tien virino. ≪FINO≫
# 星間航行者(Stelveturanto) … その男は年齢を持っていなかった。35歳あるいは50歳? 顔はのっぺりしていて髪はすでに白いのが混ざっていた。彼はよろよろした足取りで大門をくぐってやってきた。私たちの町では墓地の門を閉じることはなかった。門の上に「我々は復活する(NI REVIVIĜOS!)」という標語が掲げてあった。
# 金色の目をした犬(Orokula hundo) … その犬は黒い毛並みで耳をピンと立てていた。人々が犬の周りを行き交っていたが、犬はその場を離れようとしなかった。ソーセージやジャガイモを炒めた匂いがビュフェから漂っていたからだ。
その男は背が低くて髪は薄くなりかかっていた。人ごみの中でおどおどしていた。クリスマスツリーを売る声がやかましかった。
その男は犬を認めた。始め怖いと思ったが近寄ってみて安心した。犬も彼を怖がっていたのだ。ソーセージを二本買って歩き出すと、犬がついてきた...
# 客人(La gasto) … アンナは薪を取りに出る。昔は「アンナ」と呼ばれたものだが、今は、「アンナ奥さん」と呼ばれる、もちろん、めったに彼女に話しかける人はいないのだが。今日は12月24日。子供の頃のクリスマスを思い出す。午後、外は暗くなってきて、風も強まり、ミヤマガラスは鳴くのをやめてしまった。夕方、アンナは古い手紙を取り出しランプをつけてソファーに腰を下ろす。オーストラリアへ行ってしまった一人息子からのだ。家の外で足音する。だんだん近づいてくる。誰だろう? 泥棒かしら? 家に犬がいないことを知っているのだわ...
# 貝殻(La konko) … ヴェラはその日を心待ちにしていた。それは水曜日だということを夢のせいで知っていたのだ。一週間前、彼女はマーティンがやってくるのを夢で見たのだ。今は冬だというのに、彼は夏の服装をしていた。夢なら何でもありだ。水曜日の朝になると考えまいとしてもだめだった。昨日、すでに家の中は片付けた。マーティンは絶対、ニ三日、いやもっと長くいてくれるだろう...
# 不思議な異邦人(Stranga fremdulo) … カジノの支配人のモリスは要領を得ぬ雇い人の説明にイライラしている「要点を言え」。その不思議な男は夜の10時きっかりにやって来るという。1000ドルをチップに変え、ルーレットのテーブルで最初の賭けで当て、35倍にし、別のテーブルでまた当てる。一度も負けずに数分後には大金に換えて帰って行くということがもう数日続いているという。モリスはその男の後をつける...
# 山の上で(Surmonte) … 読後ほのぼのとして気持ちになる。ジュリアは山頂に来た。景色は一変した。下の方から田畑が彼女のところへ押し寄せてくるようだった。そこにいると彼女は一国一城の主になったような気がした。彼女は辺りを見回しながらとても幸せな気分でいた。彼女は美人とは言いがたかった。それにもう若くもなかった。髪は硬く、ソバかすがあり着ている物も粗末なものだった。職場では誰も彼女を男としても女としても扱ってくれなかった。「助けて、助けて!」子供の必死な叫び声がした...
# アダナ(Adana) … 「どこにいるのだ、アダナ!」病気のせいで私たちは離れ離れになってしまった。医者は未来の医学なら治すことができると我々を hibernatoro へ入れた。しかし、地震がおき、私たちが眠っていた装置は別々の時間に、別々の場所で修理されることになった。目を覚ました時、我々は離れ離れになっていたのだ...
# 引力(Altiro) … 15編のうちで私が一番気にいった作品。その村の森のはずれにある古い森番小屋を買い取ってくれと成金の顧客に言われた弁護士。弁護士がその小屋の門の前に車を止めると二匹の犬が吠えながら走ってくる。戸が開いて40歳ぐらいの女性が庭の小道を歩いてくる。ほとんど聞こえないくらいの小声でその女性が何かを言うと犬たちは少し離れたところまで下がるが警戒は解かない。弁護士は不思議な感じに襲われた。その女性と共に何か見えない好ましい感覚が彼のところへ押し寄せてくるのだ。「今日は、奥さま」...
# レタッチ(Retuŝo) … これは凡作。読後感がよくない。離婚してその男が街に戻ってくる。11年前、その街でヴィオラに振られ街を後にしたのだ。彼女も今は40歳のはず、どうしているんだろう...
# 冬の輝き(Vintra brilo) … ランドローバーが地響きを立てて丘の上に上ってきた。「おじいさん、ここ、とってもきれい」孫娘が言う。ふもとで野良犬が3匹、何かを追いかけている。弱いものいじめが許せない男は車で犬を追い散らしに行く。それはまだ小さい子猫だった...
# あけぼの(Aŭroro) …その老人は毎朝その防波堤の上に現れる。疲れを知らぬカモメが飛び交っている。風がとても強くて雲が追いやられている...で始まる、この小文に著者による注がある:
La rimarko de la aŭtoro: Tiu ĉi maljunulo iam en la jaroj 2020-aj ĉeborde de Portugalio - eble estos mi mem...
(2010. 2. 11. 最初の書き込み。)
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