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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (180)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

La nekonata konato (Douglas P Boatman)

『見知らぬ知人』(ダグラス・P・ボートマン) 


(20.4 x 13.9 x 0.8 cm: pp 122: TK 社;コペンハーゲン 1977年)
( 800円:1982年以前に KLEG で? )

Unuvorte
*英国の典型的な伝奇小説。消夏法として読むのも良い、優れたエンターテイメントだ。


読書メモ
*表紙に 'mistera raknoto' とある。「ミステリー」には推理物という意味と怪奇物という意味があることを知った。この作品は後者で、文句なしに楽しめる。

*裏表紙にカロチャイのこの本に対する推薦文(1933年)がある。夢中になって読んでいて、「戦後 (post la milito)」という記述を「第二次大戦後」と勝手に思いこんでいたのだが、読み終わって、そのおどろおどろしさに、やっと、これは第一次大戦後まもなくの話だということが分かった。自動車もオートバイも電報も普通に使われている頃のこと。

*1932年に Heroldo de E 社から出版されたものを写真印刷したとあり、字がかすれて読みにくい箇所が何ヶ所もあるが、それもまたエスペラントの歴史を感じさせて楽しい。

*ロンドンの地名(Cheapside とか Piccadilly とか)、その四季(6月がすばらしいと: Venis la bela monato junio.)、コーンウォール地方の春(Printempo en Cornwall!)、などお話の展開と共に楽しめる。その風土のせいか、英国ではこの類の話が生まれやすく、そして、好まれやすいのだろうか?

*カロチャイの文にも作者の紹介はない。"Kara diablino (愛しの悪女)" と合わせ考えるに、ボートマンさんはミステリーものがお得意? お話を途中まで読めば、「見知らぬ知人」という何とも不思議なタイトルの意味が分かってくる。



* tralegis unue : 7. 26. 1982.
* tralegis due : 7. 11. 2009.
  



主な登場人物(登場順)

アラン・トムソン…ジャーナリスト。コーンウォール地方へ友人と旅に出て、
  マークに出会いその話しを聞かされる羽目に。
マーク・モニントン…建築家で妻を何年も前に亡くして(病死)いる。
  ロンドンとケンドンに事務所を構える。この不思議なお話の主人公。
  ある夜、「見知らぬ知人」の来訪を受ける。
見知らぬ知人(実は、リチャード・ヴィンセント)…絵描き。マークの家の近くの借家に住む。
スーザン・ケンプ…マークの恋人。ロンドンで秘書をしている。
エセル…スーザンの友達。マークの下の姉。マークの新しい恋愛を応援。
ローザ…マークの上の姉。ジュリエットの死の床で「再婚しない」と誓ったからという理由で、
  スーザンとの結婚に反対。
ジュリエット…マークの亡き妻。マークとの間に出来た女の子は死産。


章立て

*アラン・トムソンによるノート(Antaŭnoto de Alano Tomson)
  …よくある作品の解説(まえがき)と思って飛ばさず、このノートから順に読むこと!
*モニントン氏から聞いた話(Rakonto de sinjoro Monington)
  …読みやすくするためにいくつかの章に分けた(アラン・トムソン)とあり、1章から12章までに分けられている。
*アラン・トムソンによるあとがき(Postnoto de Alano Tomson)




 (2009. 7. 11. 最初の書き込み。)

 

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