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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (16)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

La nuda feino - ok erotikaj rakontoj  (Leopold Vermeiren)


(20.5 x 14.4 x 0.6 cm: pp 111: 1993 年刊行)

Unuvorte
*ペイネの漫画が動きだして、話をしはじめたら...


読書メモ
*今度は大人のための童話です。詩人のマルコは、その恋人のシルビアが選んだ三つの単語を使って素敵な恋の物語を語り聞かせます。マルコはそのお話をうまくまとめ終えるまで、シルビアを愛することが許されません!

*まず、最初の「赤いバラ」という1編は、リンゴの木−赤いバラ−最愛の妖精、の3題から生まれた恋物語。そんな風にして、8編のいずれ劣らぬ楽しいお話が、詩人によってつむぎだされる。

*それぞれのお話がよく考えられているばかりでなく、マルコとシルビアのいる場所や状況、時間もいろいろと変化があり、その工夫のあとも楽しめる。

*この本は、マルコとシルビアの間のしゃれた会話も多く、エスペラントがとても読みやすい。詩人が語るという設定のため、安易なポルノにならないところも良い。

*裏表紙の紹介文によると、この作品は Leopold さんの4番目の作品であり、1番目にエスペラントに翻訳されたもの、とあるのに、著者自身が翻訳したのか、誰か他の人が翻訳したのかが不明である(翻訳者の名前の記載がない)。

(* Leopord さんのエスペラントに訳された2作目を入手。この本には、翻訳者の名前が出ていた。著者自身の翻訳でないことがわかって(Leopold さんはエスペランティストでない)、少し残念。)

*同じ作家の物がまだ他に3冊発行されているので、それらも読んでみるつもりだが、そうすれば作者と翻訳者が同一なのかが分かるのかもしれない。

*「よくお聞き、シルビア。現代の不幸はファンタジーに重きをおかなくなったことだよ。このごろの作家は実際に起こったことしか書かなくなってしまった...」などと、現代文学を非難したり、別の箇所では抽象絵画を描く画家を批判したりする。シルビアに分かるように易しく。こんなところにもこの作品の魅力がある。

* tralegis: 11.17. 2002



8編の題と、そのお話の発端を簡単にまとめると...(三つの単語には下線をひいた)
*赤いバラ
…「かって、詩人が住んでいました。詩人の庭にはリンゴの木があって、ある年の秋の朝のこと、その年はリンゴにまったく実がならなかったのですが、その木に赤いバラの花が咲いているのを詩人は見つけました。花の頼みを聞いて、花を摘み取って部屋へ持ち帰り、キスをしてやると、その花はたちまち大きな青い目をしたはだかの妖精に変わりました...」

*若者とギター
…「その年、夏にとても暑い日が続きました。女中のシルビアはかごに洗濯物を入れて川に出かけました。あまり暑いのでひと泳ぎしてから洗濯をすることにして、着ているものを脱いで水に入りました。たまたまそこへのどが渇いた若者がやってきて、持っていたギターを川岸に置いて...(もう一つの単語は、小さなブラ mamzoneto )」

*画家と人魚
…「フェルナンドという画家がいました。今日はを描こうと早朝海へ出かけます。その日は7月13日で、人魚王国の祝日でした。休みの楽しみにと3人の美しい人魚が海面に上がってきました...」

*詩を書く羊飼い
…「その羊飼いの住んでいる村の近くには、ヒースの荒地が広がっていました。荒地には小さい沼もあって、その中の小島に羊を追い込んで犬に番をさせておいて、その若者は草原にねぞべって好きな詩を書いたりしていました。その暑い夏の日も若者は真っ裸になって、青い紙の束に詩を書きつけているうちにウトウトと眠ってしまいました。風が吹いてきて青い紙たばを吹き散らしてしまいます。その荒地に都会から若い女性が休みをとって出かけてきていました。...」

*王女の指輪
…「昔、とても美しい王女が住んでいました。その若い王女は、毎朝同じ時間にお風呂へ入りました。ある朝、体の上にスポンジを滑らせている時に、おかしなことに気がつきました。右手の中指にあったはずの指輪がなくなっているのです。「私の指輪を探して!」と、叫び声をあげていると、部屋を間違えたビオラ弾きがちょうどそこへやって来ました。...」

*二人の修道女と海
…「かって、海岸の近くに修道院がありました。沢山の老若の修道女の中に二人の美しい修道女、ドルチェとシルビアがいました。ある日の午後、仲の良い二人がチャペルの屋根裏で遊んでいる時に筒型の望遠鏡を見つけました。その望遠鏡でを見ているうちに、修道院へ入る前の小さい頃を思い出して、また、海で泳いで見たいと思いました。...(もう一つの単語は、潅木 )」

*恋におちたパン屋
…「かって、身寄りのない年老いた女性がいました。彼女の誕生日でした。パン屋へ行って、「私はあなたを愛しています」と3回くりかえし歌うオルゴールを仕組んだトルトを注文しました。...(もう一つの単語は、孤児の少女 orfino )」

*二人の修道女と助任司祭
…これは3題話ではなくて、「二人の修道女と海」で出てきた助任司祭とシルビア達のその後がどうなったかを、マルコにせがんで続きを聞きだす形で話が進む。「こんな(結末)でいいかい」「とってもいいわ」という調子で、この本は終わる。



 

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