*去年(2007年)の暮れのザメンホフ祭で、神戸エスペラント会の赤田さんが、この本をネタに恒例のクイズを20問ほど出された。クイズの答えが知りたくて、そして、Lee さんの本がどんなのか知りたくて購入した。一人で読んでいて、結構笑える小話がいくつもあった。
*97頁から167頁までは、ハングルで訳が載せてあるので、ハングルの勉強をしている人にはさらにお得な(?)本。
*A4版の両面コピーで3枚にわたる、この本の使い方('Kiel instrui la libron') を書いたものが挟み込んであった(Lee さんがこの方法で教えた体験から書かれたもの)。いわく、
@まず、この部屋ではエスペラント以外は話さないと宣言。
Aそして、誰かに一つの小話を読ませる。皆が笑えば、内容の説明はいらない。
B講師は、その小話に関し用意された四つの質問をし、生徒がそれに答える。もちろん、エスペラントで(40番目の小話までの四つの質問がコピーに載せられている)。
というもの。さらに、
C生徒に好きな小話について、質問を考えさせる(だから、41番目以降の小話について四つの質問はこのコピーにない。これを「試験」と称する)。
D生徒に小話を作らせ(これを「論文」と称する)、皆に紹介させる。皆が笑えば、「試験」をパスしたことになる!
と。こんな大事なことを書いたものが、挟み込みのコピーになっている。うっかりするとこの本を売る側も、買う側もこのコピーの存在に気づかずになってしまわないかと心配する。急いで出版しなければならない事情があったに違いない。
*上の@からBの方法で、エスペラントの例会でエスペラントで話す練習が出来る。また、気に入ったジョークを覚えて、テキストを見ないで、自分の話しやすい言葉を使って再現させるなどの練習も面白い。人との待ち合わせや電車を待つ間などに、自分でエスペラントでぶつぶつ言いながら話してみるのも良いだろう。もちろん、これらのジョークは宴会やパーティーで日本語で紹介して座を盛り上げるのにも役立つ。
*「まえがき」に Lee さんが書いている通り、「笑い」にはそのジョークの作者の住む国の文化が反映されている。だからだろうか、Lee さんがこんな話も採用するのかと思うようなダーティー・ジョークもあったりする。そして、200の小話のうちには、何で面白いのか分からないのがいくつも出てくる。韓国の文化との違いかな、あるいは、エスペラントを読み損なっているのかな、などと勝手に考えながら、そして、面白いのには丸印をつけ、難解なのには?マークをつけながら読み進めた。それぞれの話は短いから、どんどん、笑いながら読んで行けると思っていたが、そのような理由でなかなかそうは行かなかった。
*ここに集められたジョークはいくつかのカテゴリーに分けることが出来る。国民性をネタにしたもの(エスニック・ジョーク)、政治家の無能さを笑ったもの、奥様に押さえつけられている亭主を笑ったもの、恋人同士のあいだでの切ない笑いなどと。そして、キリスト教者の多いといわれる韓国ならではの「天国」と「地獄」に関するジョークも。その「天国」は 'paradizo' でなくて 'ĉielo' 、もちろん、「地獄」は 'infero' だ。
*上の表紙写真にあるような、クロッキーのような挿絵は小話が100番目を過ぎるころからなくなってしまう。これも、出版を急いだためではないかと思うが、あるいは、100を過ぎる頃にはエスペラントも上達しているから、余分な挿絵などいらないと考えてのことかも知れない。
*表紙の挿絵がついたジョークは37番目にあり、次のようなものだ。
夫婦が自動車で森の中を走っていた。突然、奥様が泣き出した。
夫:「どうしたんだ、お前」
妻:「あなたはもう私を愛していないわ。まだ私たちが結婚していなかった時は、この場所であなたの車はいつも故障したものだったわ」
さて、あなたは笑いましたか?(訳が拙い?)
*「笑いは免疫力を高める」といわれている。やはり、この本は Lee さんのお人柄どおりの人に優しい、そして、お値打ちな本だ!
* tralegis: 2. 23. 2008.
内容
*まえがき
*小話 1 〜 200 (エスペラント)
*小話 1 〜 200 (ハングル)
挟み込み 'kiel instrui la libron [Ridante Lernu]'
(2008. 2. 23. 最初の書き込み。)