*入門講座で使ってみたら面白いと思う。1回2時間の講義で、20回。毎回、易しいエスペラント文がたっぷりで、エスペラントを十分楽しめるところまで勉強することが出来ると思う。もちろん、独習書としても十二分に利用できる。
*全20課から成り、各課は4頁立て。1頁目に講師への、その課の進め方についての助言があり、下段にはリンゴやなし、ビンや象などの簡単な線画にエスペラントの単語が筆記体でつけてある。2頁目と3頁目にはたくさんの例文やら疑問文、答えの部分を点線で隠した設問がどっさり。4頁目は「カルロ君とヨハニーノさんの冒険」という題がついていて、世界各国を各課を追って旅行する。第13課では東京にもやってくるが、何と挿絵には≪人力車(tirĉareto) ≫!!! が登場。カタカナで「エスペラント」の文字も見える。
*さらに1頁目には、短い格言やらザメンホフの詩の一節やらが一つずつついている。例えば、Nur tiu ne eraras, kiu neniam ion faras.(第9課)、Nur rekte, kuraĝe kaj ne flankiĝante, ni iru la vojon celitan!(第13課)、Ofte ĉapo de kampulo kovras kapon de saĝulo(第14課)、Vi semis, nun vartu la semojn!(第20課)。
*職業に「石工(日本なら、左官?)」'masonisto' が出てきて、「こて」'trulo' を使っている絵が描いてあったりする。エジプトへ出かけたカルロ達は「ミイラの石棺」'sarkofago' を見る。難しい単語はこれらくらい。
*第11課では、雑誌に広告を出すか、文通サービスで住所を手に入れるようにと講師に助言している。15課以降から生徒にエスペラントで最初のハガキを出させるために。一昔前のエスペラントの教え方の一典型であろうか。今なら、インターネットのアドレス?
*第12課では、厚紙で時計の文字盤を作るように指示している!
*最後の頁(80頁)では、
「生徒の皆さん!(Karaj gelernantoj!) ...エスペラントを使いましょう(Prakutiku Esperanton!)。上級コースや読書などでエスペラントをさらに勉強しましょう(Ellernu Esperanton, aŭ perfektiga kurso, aŭ per legado)...そうすれば、あの歌にあった<国境線があろうとも、私たちは兄弟だ>という夢が現実になるでしょう(Tiam la kanto: ≪Spite al land-lim', Fratoj estu ni!≫ el revo fariĝos realo)」
と呼びかけている。
*81頁から、フランス語で文法事項の説明があり、仏文エス訳の問題がついている。フランス語が分かる人には役立つかも。
* tralegis: 12. 9. 2007.
全20章で扱う文法事項
*第1課 …語尾 -o と -ino など
*第2課 …語尾 -a と -as、接頭辞 mal- など
*第3課 …語尾 -oj と -aj、接頭辞 ge- など
*第4課 …語尾 -e、接尾辞 -ant と -ist など
*第5課 …語尾 -i と -as、接尾辞 -ej など
*第6課 …kio, kiu, kie, kial など
*第7課 …接尾辞 -id と 接頭辞 bo- など
*第8課 …接尾辞 -eg と -et など
*第9課 …対格語尾 -n と 接尾辞 -aĵ、-ec など
*第10課 …接尾辞 -ul など
*第11課 …語尾 -as、-is、-os など
*第12課 …語尾 -on と -obl と -op など
*第13課 …語尾 -us と -u 、接尾辞 -an と -estr など
*第14課 …接尾辞 -il など
*第15課 …接尾辞 -uj と -ing など
*第16課 …日付の -n と 接尾辞 -ar と -er など
*第17課 …語尾 -ant、-int、-ont と -at、-it、-ot。接尾辞 -ebl、-em、と -ind など
*第18課 …語尾 -ig と -iĝ、接尾辞 -ad など
*第19課 …接頭辞 ek- と dis-、接尾辞 -um など
*第20課 …復習(読み物)
(2007. 12. 23. 最初の書き込み。)