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最近読んだ「エスペラント図書」のリスト


読書記録 (125)
Kiun libron mi legis lastatempe? 

ESPERANTO A Language for the Global Village (Sylvan Zaft)

『エスペラント 地球村の言語』  (シルヴァン・ザフト)


(21.7 x 14.0 x 0.9 cm: pp 157: エスペラント・アンタウエン社 カナダ 2003 年刊)

Unuvorte
*英国語で書かれた、最新で、しかも、優れたエスペラントの啓蒙書


読書メモ
*英語圏の人で、言語差別に関心がある人がこの本を手にしたら、エスペラント党になること間違いなし、と思わせる本である。

*全体が25章に分かれ、各章が6ページ前後で、辞書を引きながら少しずつ読み進めてゆく身にはとても都合が良かった。エスペラント全体に関する一般的知識を確認し、さらに知らなかったこともあったりで、興味深く読めた。エスペラントを英国語と比較しながら教えてみようと考えている人は、役に立つ比較言語学的な知識を随所に見出すことと思う。

*1996年が初版で、2002年、2003年と増刷されている。「第3千年期の初頭に当たって...」などの記述があるので、増刷に際して少しずつ手が入っているものと思われる。インターネットの時代に、ウェッブ・サイトのアドレスなど、最新データが望まれるので、手直しは大歓迎である。

*冒頭にピロンサンへの献辞がある。曰く、
 「私たち皆に、エスペラントについてこんなにも沢山教えてくれた、クロード・ピロンさんへ」

*裏表紙の本書についての紹介文:
 「その夢は美しい。世界中の誰もが、ある一つの易しく学べる言語を一、二年勉強する。そうすれば、誰もが、世界中のどこででも、誰とでも話すことが出来る。たとえ、その二人が相手の国の言葉をひとことも話せなくても。
 こんなことを想像しほしい。一人のアメリカ人女性が中国の真ん中にある都市を訪れる。基礎英国語を少しだけ知っているスタッフがいるホテルから出て散歩する。彼女は小さなマーケットのところに行き着き、買いたいと思う小さな宝物を見つける。マーケットの誰も英国語が話せないし、彼女は中国語を話せない。しかし、彼女は少しもめげない。彼女は、単純に、世界中の誰もが習っている一つの言葉で話し始める。彼女は、中国人の店員が彼女の言っていることが完璧に分かること、彼女も彼を完璧に理解できることを確信している。

 世界中いたるところで、男も女も自分と違った言語を話す人々と意思の疎通をはかるいう難題に直面してる。外国語教育に、そして、通訳や翻訳家に、巨大な金額が費やされている。不幸なことに翻訳家はしばしば訳し間違いを犯し、外国語の習得に何年も費やしたにもかかわらず、大多数の人は新聞記事を読むことが出来るレベルに到達できないし、母語でしているような普通の会話をするレベルに達することはない。」
 本書、「エスペラント 地球村の言語」で、シルヴァン・ザフト氏は一つの解決法を提示している。その言語は何年もではなく、何ヶ月かで学べるように計画された言語だ。ザフト氏は、民族語を学ぶよりもずっと簡単に学べるエスペラントの特徴を検討し、比較的規模が小さいにもかかわらず、活発な世界規模のエスペラント・コミュニティーが生み出した、国際色豊かな文化や文学について述べている。

*奥付にある著者紹介:
 「シルヴァン・ザフト氏はエスペラント生誕百年の年、1987年にエスペラントを独習した。その後、初めは紙−メールで、後には E-メールで、全ての大陸に住んでいるエスペラントを使える人と活発に文通した。冷戦時代の最後の数年間、彼はソ連や東独の文通相手からの手紙を英語に翻訳し、鉄のカーテンの向こう側の人たちの生活がどんなものかを、自分の歴史の授業に出ている生徒に、生の情報として紹介した。

 エスペラントで、あるいは、エスペラントについて、ザフト博士が書いた物語、詩、随筆、記事、そして、単行本は主要な北米、南米、ヨーロッパ、オーストラリアのエスペラント雑誌で発表されている。彼の作品には「ピーター・ジャミーソンの秘密の言葉」があるが、それは大人たちには分からない仲間同士の秘密の言葉としてエスペラントを勉強しあった子供たちの話である。」
 ・・・この本(Peter Jameson's Secret Language)、小生すでに読んでいる。この欄でいつか紹介するつもり。

* tralegis: 2006. 1. 21.


章のタイトルとその内容

*序・・・
 この本を書いたのは、英国語を母語とする人たちへ「エスペラントの必要性(the need for Esperanto)」を示すため。この言語に向けられた批判を無視したエスペラントの宣伝書ではない。難しすぎると非難されるこの言語の特徴と、この言語を習得した際の、費用と便益の比率(cost-benefit ratio)について検証した。言語学者を対象にしたものではなく、エスペラントの習得を考えている人向けに書いた。

*第1章 夢と現実・・・
 上述の夢(This dream is beautiful. ...)が語られた後、「現実」の節で、
「アメリカ合衆国でこの一人の若い日本女性は、つかえつかえなら、そして沢山の誤解をしながらも、ある程度意思の疎通は出来るだろう。なぜなら、彼女は大変に難しい言語に対する特別な才能に恵まれなかった大多数の人たちの一人なのだから(日本人にとって、英国語はとても難しい。丁度、日本語がアメリカ人にとってとても難しいのと同様に)

 彼女は何千もあるアメリカ語のイディオム(慣用句)や日常表現が理解できないことを知る。例えば、誰かが "You'll get over it"とか、"Get off your high horse"とか、"Freeze!"とか、と言ったら、彼女は何のことか分からないだろう。彼女はこの外国の言葉を話すのに不安になり、すでに勉強した単語も簡単には使えなくなるだろう。そして、笑ってばかりいることになり、当惑し、彼らが話していることのほとんどが理解できないと知るだろう。」さらに、あとの方で、

 「...このゲルマン語群の言葉を話す多数の人たちは(スカンジナヴィア人、ドイツ人、オランダ人)、8年も勉強すれば英国語をかなりうまく使えるようになるだろう(ドイツの大学生は英国語を8年間勉強している)。もっと多数の人たちが話している母語を使う人たち(例えば、上述の若い日本女性)は、12年もの間学校で英国語を勉強したというのに、決して英国語を話していて快適だ(comfortable)というわけには行かない。」

*第2章 夢を現実に・・・

*第3章 エスペラントにおける最大の権威

*第4章 エスペラントのつづり方

*第5章 エスペラントの発音

*第6章 あいまいさ、あるいは、のみ込み

*第7章 英国語も易しい言語である

*第8章 費用と便益の比率

*第9章 エスペラントで現実生活を体験する

*第10章 慣用句でつまづかない

*第11章 エスペラントの造語法

*第12章 人の思考のパターン形成力

*第13章 一つの単語、多くの単語

*第14章 エスペラントで感情が表現できるか?

*第15章 エスペラントのちょっと難しいところ

*第16章 エスペラントの大いに難しいところ

*第17章 新しい単語を作る二つのやり方

*第18章 エスペラントの難しいところ、もう二つ

*第19章 エスペラントで純文学

*第20章 それでも優しい言葉?

*第21章 プロパガンディストとラウミスト

*第22章 エスペラントと教育

*第23章 エスペラントとインターネット

*第24章 エスペラントに対する抵抗

*第25章 全世界に捧げられたユニークな言語

*ノート・・・

(2006. 1. 29. 最初の書き込み。)

 

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