
読書記録 (116)
Kiun libron mi legis lastatempe?
CD Express Esperanto (Adati Nobuaki)
『CDエクスプレス・エスペラント語』 (安達 信明著)

(20.0 x 14.9 x 1.0 cm: pp 144: 白水社 2004 年刊
写真右は、1988年版)
Unuvorte
*最近(2005年3月)、17年前にカセット・テープ別売りで発行されたエスペラントの入門書が、CDつきに改められて出版された。
読書メモ
*非常に惜しいと思われるのは、CD版に改めるにあたって、大改定を行えるチャンスがあったのに、最小の手直しにとどまったこと。この本で初めてエスペラントに触れる人が、本書で唯一紹介されているインターネット・アドレスである、JEIのホーム・ページに、まず、入って、本書に欠けているエスペラント放送(インターネットによる聴取)やエスペラント図書(絵本や童話を含めた)など最新情報を得てくれることを切に祈りたい。
*1課から20課まで、まず、会話分のテキストがあり、ついで、少しずつ文法の説明が冠詞から分詞構文まで順になされる。さらに、練習問題が10項目、そして、「緑星章」、「日本エスペラント学会」などの説明のための囲み記事が12項目、随所にちりばめられている。0課とも言うべき冒頭に、「アルファベット」と題がついた課があり、「発音とつづり」の説明がなされている。これらは旧版とまったく同じである。
*会話文は、改定に当たって、見直してほしかった。例えば、6課で、外国の客人に「ウサギ小屋(staleto)」と言わせているが、時代を感じさせるし、あまりいい感じがしない。
*「囲み記事」に「エスペラント語<エスペラント、としてほしかった>に翻訳された世界の文学」があるが、いずれも古いのばかり、「夜間飛行(サン・テクジュペリ)」、「ニルスのふしぎな旅(ラーゲルレーフ)」、「百年の孤独(ガルシア)」など、沢山の名作が訳されているのに。
*「エスペラント・オリジナル」の項も作るべきで、「石の都」、「クレードゥ・ミン・シニョリーノ!」など、あるいは、ノン・フィクションの「ザメンホフ通り」など、是非、紹介してほしかった。
*旧版が関西エスペラント連盟
で、在庫かぎり(2005年5月現在)で1,650円と値下げして売られている(カセットーテープつきは2,000円)。エスペラント界の現状に詳しい方なら、これで十分。お買い得と思う。
* retrarigardis: 2005. 5. 21.
(2005. 5. 21. 最初の書き込み。)
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