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BIBLIOGRAFIO-12


短期入門講習・私たちの工夫(3)童話をテキストに使う

 … 「ラ・モヴァード」  2005年 1月号(647号) 6頁
 

 「メグレと殺人予告状(原題:メグレためらう)」を使った秋の入門講習会(毎週土曜日午後、全5回)を11月始めに終えた。会員2名を含め、4人で始めた講習は、途中参加者を加え3名で終了。入会者1名を見込める。

 春と秋に短期入門講習会を開くことを恒例としている芦屋エスペラント会では、2002年秋からエスペラントに翻訳された童話をテキストに使うことにした。この時は「星の王子さま」で、次の春が「くまのプーさん」、以後、「ムーミン谷」、「ピノキオ」と続けた。「フランダースの犬」、「おじいちゃんは荷車にのって」などと、まだ使ってみたい童話の本が控えている。「星の王子さま」は2003年の関西大会の一日講習会(約3時間)でも利用した。童話を使おうと考えた理由の一つは、最近、入門講座を開いてもさっぱり受講生が集まらないことにある。「何だって、「星の王子さま」でエスペラント?」というのを期待したのだ。ヨンさまならぬ、「王子さま」の魅力にすがりたかった。もう一つの理由は、「広報あしや」が講習会の案内をスペースの都合で掲載してくれないことがあるためだ。JR、阪急、阪神各駅前など芦屋市内各所に設置してある掲示板は、広報課で許可印をもらうことで確実に2週間利用できる。新聞社にも市の広報にも講座案内の掲載がかなわず、ポスターだけが唯一の手段となった場合、人目につくポスターが貼ってあればそれでも十分宣伝できると考えた。もちろん、童話から入ってもエスペラントの魅力を十分伝えられると確信していることは言うまでもない。

 今回は、童話ではなくミステリーの秋にふさわしくジュルジュ・シムノンの「メグレ警部」とし、ポスターにはパイプをくゆらすメグレを載せた。ポスターを貼ってまわった翌日に産経新聞から、翌々日に毎日新聞から問い合わせがあり、さらに、芦屋市と西宮市が基盤のミニコミ紙からインタヴューの申し出があった。受講者の数は期待を大きく裏切ったが、ポスターでのメグレ効果は十分あったと考えている。

 週1回2時間の講習を5回行うのが、当会の短期講習会である。第1回目にテキスト(4ページほどのコピー)と、3枚のA-4判のチラシ(ザメンホフの表、16条の文法、広辞苑の「エスペラント」の説明と字母)を渡し、ローマ字読みで良いからといきなり音読練習から入る。ザメンホフの表にある単語がどんどん出てくるが、指示詞、関係詞など、臆することなく丁寧に分かりやすく説明する。文法事項も該当する文章の箇所できちっと説明する。終了前に、サルートンなどの簡単な挨拶や、数、曜日、月などの基礎単語を載せたチラシを渡し音読する。そのあと、なぜエスペラントを勉強しようと考えたのかなどを一人一人に話してもらって受講生に仲間意識を持たせる。2回目から4回目までは、前回の復習をした後、どんどんテキストを読み進める。童話がエスペラントで楽しめるということは、受講生には新鮮な驚きだと思う。翻訳家の訳との比較も面白い。最終回は細心の心配りが必要だ。講習終了後に、今後の学習についてと題したチラシを配り、独習方法、各地のエスペラント会、KLEG、JEIなどを説明したあと、エスペラント運動はボランティア活動であり、勉強を続けながら運動を広げてゆくためにと、入会を勧める。この日までに会の活動を良く理解してもらい、エスペラントの魅力も十分伝わっていれば、会員増という満足すべき結果が得られ、講師の苦労も報われる。

 (ポスターは芦屋エスペラント会のホームページ「過去の入門講座」の項に、ミニコミ紙や、入門講座の内容は「例会記録」の項に載せている)

(11月16日出稿、2004年)

  





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