風光明媚な瀬戸内の小旅行に出かけてきました。そのうち音戸ノ瀬戸と尾道の千光寺公園への路線バスをご紹介します。
呉駅前から音戸ノ瀬戸方面への呉市営バスはいくつかの系統があり、日中でも10分に1本の割でバスが走っています。
旧海軍の根拠地だった呉は、現在も海上自衛隊の施設が集まる軍都で、市街地を出て南に向かうと、海岸沿いに関連施設が連なります。
「子規句碑前」停留所には、正岡子規の句碑の他、近くに戦艦大和の碑が建てられており、その先の「潜水隊前」停留所付近では、車窓からも間近に潜水艦を見ることが出来ます。
基地や工場が尽きると警固屋(けごや)の町に入ります。音戸大橋が見え、半島の先端近くで左の道に入ると大きくカーブを描きながら高度を稼ぎます。さらに山の上へ向かう音戸ロッジ方面の路線と別れ、倉橋島へのバスは音戸大橋を渡り、ループ橋を下って島に到着します。
倉橋島は呉市域でなく、音戸町と倉橋町の2つの町域となっていますが、呉市バスの路線が島全体を通っています。今回は橋のたもとの清盛塚で下車。ここが昔、平清盛が沈みゆく夕日を扇で招き返したという伝説の地だったかと思いますが、海上に祠らしきものがある他は、特に目立つものはありませんでした。
橋を渡るバスは1時間に2〜3本ありますが、昔ながらの渡船も健在で、渡し賃は大人1人で70円。利用者がいればその都度舟が出ます。
帰りはルートを変えて阿賀駅前行きに乗車。呉駅前から半島を一回りする系統です。ところどころに道幅の狭い区間があり、譲り合いながら進みます。警固屋を出るときは乗客は数人だけでしたが、倉橋島が後方に遠ざかると徐々に車内が賑やかとなり、やがて満員となりました。阿賀駅前から呉市中心部へは山越えとなりますが、バスは頻繁に運行されています。
山と海に挟まれ、数々の文学作品などの舞台となった町−尾道。市内観光には日中30分おきにケーブルカー風のレトロバスが運行されていますが、今回は尾道市街を一望できる千光寺公園へ上る一般の路線バスに乗ってみました。
尾道駅前のバスターミナルは港のすぐそば。ここから千光寺公園へ向かうバスは全国版の時刻表にも載っていますが、1日わずか4本(休日ダイヤ)。観光の足としては、国道2号線を東にしばらく行き、長江口でロープウェーに乗り換えるのが主流のようです。
長江口で国道2号線から外れ、町並みの中をしばらく北上します。北高入口で新尾道駅への市内循環線のルートと別れ、丘の道を上っていきます。
公園の北口に当たる「千光寺公園」バス停で下車。バスはしばらく停車した後、引き続き西に向かって丘を下り、尾道駅前へ戻ります。
公園内をしばし散策して南側に出ると、尾道の町を一望することが出来ます。高さはそれほどではありませんが、水路を隔てて造船所のある向島や、左手やや奥には「しまなみ海道」の尾道大橋も眺められます。
ロープウェー乗り場とは反対側の尾道城跡まで歩くとちょうど駅の真上で、ここから民家の玄関先を縫うように通っている階段を下り、駅まで戻りました。